講演者インタビュー
日系企業でも利用拡大!
クラウドとBPOによる人事部門の機能強化の最新動向
ラクラス株式会社 取締役・アカウントサービス担当
村田一氏
競争環境のグローバル化が進む中、間接部門の生産性向上は各企業の重要なテーマです。人事部門においても、プロセスを効率化し戦略人事を強化することが急務となっています。こうした中、クラウドやBPOといった外部のリソースを活用した機能強化が、外資系企業だけでなく日系大手企業へも浸透しつつあります。本セッションでは、最新動向や変革プロセスについて、グローバル先進企業の事例とともに解説いたします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
村田:競争環境のグローバル化が進む中で、間接部門の生産性は企業の競争力を左右する重要な要素の一つです。多くのグローバル企業が間接業務を含めたプロセスの変革を積極的に実施しています。一方、日系企業は外資に比べて間接部門・ホワイトカラーの生産性が低いと言われて久しく、こうした変革への取り組みについても相対的に遅れています。
特に人事部門は、人材という最も重要な経営資源を取り扱う部門です。人事部門が経営戦略と整合した戦略部門としての役割を果たせるかどうかが、企業の競争力に直結します。
こうした背景の中、クラウドやBPOといった外部リソースの活用(アウトソーシング)への関心が日々高まっています。ある調査機関のレポートによると、外資のアウトソーシング活用比率が80%程度あるのに対して、日系企業では10%未満にとどまっています。しかしながら、近年日系企業においてもこうした取り組みが徐々に広がりつつあり、既に先進企業での取り組みが始まっています。
従来は給与計算代行が中心であった人事領域のアウトソーシングは、クラウドというテクノロジーと高度に融合し、プロセス全体を網羅したものへと変化しています。本セッションでは、こうしたプロセス変革の考え方を解説するとともに、先進企業でのプロジェクトの実例をご紹介します。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
村田:当社は創業以来10年間、一貫してクラウドとBPOによる企業の人事部門変革をご支援してきました。現在では、日系・外資の有力企業150社以上のお客様とパートナーシップを組み、変革を推進しています。
クラウドという言葉が生まれる以前からこうしたモデルを手掛けてきたテクノロジー企業であると同時に、人事業務プロセスのプロフェッショナルです。
創業初期はお客様に占める外資系の比率が約50%と、積極的に変革を進めるグローバル企業から評価をいただいております。ところが近年では日系企業の取り組みが急激に加速しており、現在では約70%のお客様が日系企業となっています。
人事部門のプロセス変革はどのように進めればよいのか、どのようなモデルが構築可能であるのか、どのような課題があるのか、など、事例を交えてわかりやすく解説いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
村田:人事部門の機能変革は、人事部門の強いコミットメントなくしては成功しません。自部門がどのような機能を担い、どのように経営に貢献するのか。本セッションをこうした検討の一助としていただければ幸いです。
本年のマインバー制度の開始により、人事オペレーション業務の負荷増大が多くの企業で懸念されています。競争力に直結しないこうしたオペレーション業務をどのように効率化し、戦略業務へフォーカスするのか。それらを実現するのに最適なリソースをどのように調達するのか。参加された皆さまが、参考となる情報を入手されることを確信しております。
- 村田一氏(むらた はじめ)
- ラクラス株式会社
取締役・アカウントサービス担当 - ソフトバンクグループでグループ人事、シェアードサービス化の業務に従事後、05年、ラクラス設立に参画、取締役就任。プロジェクトの統括責任者として、約150社へのクラウドサービス、BPOの導入を担当。アカウントサービスの責任者を務める。
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