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日本の人事部「HRカンファレンス2015-春-」トップ講演者インタビュー> 山田昌哉氏(公益財団法人日本漢字能力検定協会)インタビュー

講演者インタビュー

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“文章力はセンスではなく育成可能な能力”
論理的文章力向上のためのメソッドとは

山田昌哉氏 photo

公益財団法人日本漢字能力検定協会 普及部 部長

山田昌哉氏

ビジネスの環境が目まぐるしく変化する中、社員に求める能力も変化を繰り返しています。しかしながら、ビジネスの根幹たる論理的コミュニケーション能力が必要不可欠であることは不変であり、この能力を高めるためには文章能力の育成が必須です。文章能力、ひいては論理的コミュニケーション能力を身につけるために最適な、文章能力向上の手法をお伝えします。


―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

山田:国際的な競争にさらされている日本に必要なものは、付け焼き刃の知識や目の前にある作業を要領よくこなす能力ではありません。自ら課題を発見し、解決方法を考え、実行する力が求められています。その土台となるのが母国語である日本語で、論理的に考える能力です。

ITの発達で日々接する情報量は増える一方です。社会人は膨大な情報を受け取り、これをもとに考え、論理的に自分の考えを発信しなければなりません。若手社員を育成する立場にある方々は、若手社員が社内のコミュニケーションやお客様に対する説明などの場面で論理的思考能力の不足を露呈していると感じることも多いと思います。論理的思考能力の向上は若手社員育成のなかでも重要な項目となっています。しかしその方法に悩まれる声を多く伺います。

実は、論理的思考能力を高めるには文章力を高めることが一つの手段となります。文章を書くには「読解力」「思考力」「分析力」「表現力」など複数の能力が必要であり、これらの力をトレーニングすることで、社会人に必要とされる論理的思考能力を効率よく高めることができるのです。漢検協会はこれまでの日本語教育における豊富な実績から、論理的文章能力育成のための最適なメソッドを蓄積しています。今回の講演では事例などを交えながらそのメソッドをご紹介します。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

山田:日本漢字能力検定協会は、漢検や文章検の普及活動を通じて、企業や学校が人材育成の中で感じているさまざまな課題の解決のサポートにあたっています。企業や学校は、置かれた環境や規模によって多種多様な悩みを抱えます。それらの悩みをよく知り、解決のためのさまざまなプログラムを開発してきた蓄積が弊協会の強みです。また、協会には漢字だけでなく論理的な日本語文章の研究者や専門家がいます。企業や学校が抱える課題に対し、専門家の持つ豊富な知識・経験を活用して寄り添います。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

山田:グローバル化の進んだ社会において重要なのは外国語の知識ではなく、「何を、どのように伝えるか」です。IT技術の革新が言語の壁を低く変えつつある中、本質的な日本語による思考力や論理的発信力が求めらるようになってきています。しかしながら、これまでは論理的な日本語能力をトレーニングすることはほとんどなされておりませんでした。

今回、当講演にご興味を持たれた皆さまは、そこに何らかの課題をお感じだと思います。私どもの蓄積されたコンテンツが少しでも皆さまの課題解決にお役に立てるよう、お伝えできればと思います。

講演者プロフィール
山田昌哉氏(やまだ まさや)
公益財団法人日本漢字能力検定協会 普及部 部長
1999年(株)キーエンスに入社。コンサルティングセールスや社内人材育成プログラムの導入推進などを経験した後、2005年に(公財)日本漢字能力検定協会に入職。学校教育だけでなく、大学・企業での教育プログラム開発、人材育成サポートの実績多数。

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