講演者インタビュー

――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

近藤：人材採用の設計に関しては専門書もなければ、実践に裏打ちされた講座もほとんどありません。そして、採用担当者の多くが、採用活動はこうするものだという常識に意外ととらわれています。ほんの一例ですが、下記の中で当てはまるものはあるでしょうか？

□ 中小企業は大手企業に比べていい人材は採用しづらい
□ 人材を集める方法は就職サイトに頼っている
□ 選考は筆記試験と面接を主で行っている
□ 新卒は即戦力になりづらい
□ 会社説明会ではスライドで事業紹介をし座談会程度である
□ 内定通知は定型文を封書で郵送している

もしも一つでもチェックがあれば、今回の講演をお聴きになる価値があります。今まで当然のように行ってきたことでも、発想を変えてもっと効果的なことを実施すると、結果は大きく変わります。人材採用の成功は、企業が目指す未来を実現することに大きくつながります。改めて、この講演を機に、自社の人材採用の仕組みを見直す機会にされてはいかがでしょうか？ 私たちのメソッドを取り入れて次のような結果が生まれています。

■ 入社初日に契約を交わす新卒の営業職
■ 採用予算3000万円だったが800万円でも応募者数は150％UP
■ 年中採用活動をしていたが、3カ月で採用完結
■ 社員2名の企業でも、他社の内定を辞退して入社
■ 採用活動2年目で入社したい企業ランキングに登場

少しでも皆さまのお役に立てる実例を、お話しいたします。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

近藤：当社は「はたらくをしあわせに」をテーマに、企業の人事部門の支援を行うコンサルティング企業です。人材の採用から、育成、制度設計までを一手に担っています。これまで業種業態、企業規模を問わず300社以上の企業でコンサルティングや研修を行い、人材の活性化により業績が向上する数々の実績を創ってきました。

中でも人材採用では、ターゲット人材を集める集客支援から、会社説明会から選考プログラムの企画設計、面接官・リクルーターのトレーニング、内定者フォロー・育成プログラムの実施まで一気通貫したコンサルティングを実施することで着実に採用目標を達成する支援をオーダーメードで行っています。

最近、大手企業からは人材の行動特性が判断できるグループワーク設計や、内定承諾率を上げるためのリクルーターのキャリア面談トレーニング、中小企業からは、優秀人材の母集団形成、会社理解を深める説明会設計のご要望を多くいただいてます。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

近藤：学校教育を良くするなら、教師の採用試験を根本的に変える必要があります。教師の採用試験がもっと本質的になったら、教師になる若者の取り組みが変わり、その教師を育てる学校教育のあり方も変わるはずです。

人材採用も同様です。社会に出ていない学生と社会とをつなぐ接点を創るのが採用活動です。もし、採用活動がもっと本質的で、本格的で、実践的なものになれば、学生の行動が変わり、彼らを取り巻く社会のあり方も変わっていきます。

採用とは、自社に良い人材を採用する以上に、「候補者の未来を変え、社会をも変える偉大な仕事」なのです。この講演が採用活動の真のあり方を考え、新たな可能性を見いだす機会になることを願っています。