講演者インタビュー

――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

小川：企業の新卒採用のあり方が変わりつつあります。自社が求める学生と効率的に出会い、採用するための最適なツールは就職サイトと言われてきましたが、近年はその就職サイトも、大量エントリーによる非効率性が問題視されています。2016年採用では倫理憲章による就職活動時期の変更に伴い、就職サイトを利用した採用活動はより大きな問題へと発展していく可能性があります。INNOBASE株式会社は、次世代の就職・採用サービスのスタンダードになることを目指し、「厳選企業と優秀学生をつなぐ全く新しいスカウト型エージェントサービス」IROOTSを開発しました。講演では、独自の採用戦略を展開する2社（株式会社オロ、アイペット損害保険株式会社）を招き、今後の新卒採用のあり方について議論します。オロの吉田氏は「通年で採用できる体制づくりとコア人材をスカウト型から採用する」という決断のもと、直近数年間の採用を成功させてきました。アイペットの乗田氏は「見極めではなく、魅力づけに時間をかけることでスカウト型の採用」に取り組み、就職サイトを利用しない独自の採用手法を確立されています。吉田氏、乗田氏の具体的な採用成功事例をお聞きしながら、今後の新卒採用のあり方について議論を膨らませていきます。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

小川：我々の提供するIROOTSは、「厳選企業と優秀学生をつなぐ全く新しいスカウト型エージェントサービス」です。主体的な学生と、将来の経営を担う人材あるいは新しい事業を創造できるような人材を求めている企業の最適なマッチングを実現できます。2015年3月末現在、IROOTSの会員数はトータルで3万人を超え、そのうち2016年卒予定者が2万人を占めています。東京大学や早稲田大学、慶應大学といった上位校が5000人を占め、その次に位置する大学群の学生が約3000人登録しています。独自の基準をもとに利用企業を厳選し、学生に紹介することで信頼関係構築を維持しています。IROOTSの活用方法と成果、他サービスとの違いについては、オロの吉田氏、アイペットの乗田氏からもお話しいただきます。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

小川：現在の新卒採用は、大きな変化局面を迎えています。多くの企業は主体的に動ける学生を採用したいと考えていますが、現実には大量エントリーを前提とする就職サイトの中に埋もれてしまっている可能性が多分にあります。本講演では「本当に欲しい人材に出会う方法」について、オロ様、アイペット様の具体的な採用成功事例をもとにディスカッションを展開します。これまで就職サイトを活用してきたが新たな採用手法を検討しようと考えている方、既に新たな採用手法を始めているものの、より良い手法を検討しようと考えている方に、ぜひご参加いただきたいと思っています。