介護離職を防ぐ人事部門の役割と
スタッフ主体のワーク・ライフバランスの取組み実体験
セントワークス株式会社 代表取締役社長 / ワーク・ライフバランスコンサルタント
大西 徳雪氏
団塊世代の高齢化に伴い、親の介護による離職が増えています。管理職や優秀な人材の介護離職を防ぐためには?効果的な介護と仕事の両立支援の方法を今回は人事の皆様に体験して頂きます。また、区、都、国、民間の“ワーク・ライフバランス認定4冠”を達成したセントワークスの実例大公開。人事部門の労力を軽減させ、かつ意識改革も実現するスタッフ主体でのワーク・ライフバランス実現の取り組みを実体験していただきます。
―― 今回のワークショップのポイントについて、お聞かせください。
大西:団塊世代の高齢化に伴い、親の介護による離職が増えています。40代・50代の社員の7~8割の社員が介護と仕事の両立について不安に感じています。法律で定められている介護休業期間で、親の介護は成し遂げられるのでしょうか? なぜ介護離職は増えているのでしょうか? これから親の介護が必要になってくる社員に向けて、人事担当者としてどのように取り組んでいけばいいのでしょうか? データに基づいて、何が人事担当者に求められているのか分析していきます。
また、実際に社員の立場に立って対策を考えることも必要です。さまざまなワークショップを通して、介護と仕事の両立問題が身近な問題であることを認識できます。そして、介護と仕事を両立するための決め手とは? 決め手が実現できなければ、介護離職は避けられません。決め手となる取り組みも、ワークショップで体験することができます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
大西:弊社は2年前からワーク・ライフバランスコンサルティング事業を手掛けておりますが、1年前より介護と仕事の両立支援サービスを展開しています。自社内でもワーク・ライフバランスプロジェクトを2年程推進しており、区、都、民間、国のワーク・ライフバランス認定四冠を達成しています。
弊社が提案するワーク・ライフバランス実現の取り組みの特徴は、制度に頼らないことにあります。意識改革、働き方見直しを中心とした取り組みであり、ボトムアップを特徴としています。そのため、業界、業態を問わず、100社100様の柔軟な取り組み方が可能です。また、弊社のコンサルティングサービスの目標は、お客様が弊社のサービスを利用しなくても済むような自走を目標としています。
―― ワークショップに向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
大西:日本社会は現在四人に一人が高齢者ですが、10年後には三人に一人が高齢者となります。10年後、フルに働けるスタッフはどのくらい残っているのでしょうか?今から対策を打たないと、介護による離職者は年々増えていきます。まさに「介護離職待ったなし」の状況です。
人事担当者として、会社内で介護と仕事の両立をいかに支援していくか。その方策について、考えていきましょう。
- セントワークス株式会社
代表取締役社長
/ワーク・ライフバランスコンサルタント - 大西徳雪氏(おおにし・のりゆき)
- 日本福祉サービス(株)(現セントケア・ホールディング(株))に入社し、平成23年4月セントワークス(株)代表取締役社長就任。ワーク・ライフバランスは重要な経営戦略になると考え、社内で取り組むと同時に社外へも広めていくため「WLBコンサルティングサービス」、「介護と仕事の両立支援サービス」を展開中。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
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