――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

林：「社員のモチベーションをどう上げるか、それが一番の課題です」。最近、人事部の方に伺うと、8割以上の方がこのようにお答えになります。二番目に多いのが、「メンタルヘルス」の問題。今、日本で働く人々のモチベーション＝心のエネルギーが低下しています。

心のエネルギーの低下がメンタルヘルスの問題を生み、創造性の欠如にもつながり、業績低迷にも関連してくることは想像に難くありません。では、どうすればモチベーションを引き出すことができるのか。

人は誰かに愛されたい、必要とされたい、認められたい存在です。お客様から感謝され、同僚から必要とされ、上司から認められる。そうなってこそ、はじめて人は、自らの仕事に誇りを持ち、イキイキと働くことができるのではないでしょうか。

マネジメントの役割は「行動管理」ではありません。人の心を動かし、人の能力を引き出し、組織の生産性を最大限に高めることこそが、マネジメントの本質です。身近な人の心を「わかろう」とする気持ちこそが、人のモチベーションを引き出し、厳しくも温かい活力溢れる組織を創ります。

60分の短い時間であり、全てをお伝えすることはできませんが、「行動管理」ではない真のマネジメントとは何か、相手を尊重することの大切さ、信頼関係を築きモチベーションを引き出すための「１分間の奇跡」とは何か。心を込めて、お伝えしていきたいと思います。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

林：「なるほどな、とは思ったけど、現場ではうまく使えていない」「理論理屈は素晴らしいと感じたけど、翌日になると忘れてしまう」。多くの研修ご担当者が感じたことのある課題ではないでしょうか。

理論理屈だけでは人は動きません。感情が動いて、初めて人は行動に移せるのです。だから、「感じて動く＝感動」という言葉はあっても、「理屈で動く＝理動」という言葉は日本語にはありません。

ビジネス心理コンサルティングでは、人の感情・心を大切にし、理論理屈だけではなく、マインドもお伝えする研修をご提案しています。大いに泣き、大いに笑い、「これを実践すれば、きっと自分も幸せになれるし、周囲の人をも笑顔にできるかもしれない」「これなら今日から実践できそうだ」と心から感じていただける研修をご提案しております。ぜひ、他社様とは異なるアプローチの研修を体感してみてください。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

林：「日本全体に、夢と誇りとやりがいを取り戻したい」「働く人がイキイキと働き、周囲の人を笑顔にして、自分自身も幸せになる、そんな生き方・働き方を応援したい」。私たちビジネス心理コンサルティングの願いです。理想を、夢を、堂々と胸を張って語れる日本にしていきたい、そう願っています。

そのためには皆さまのお力が必要です。「生かされるのではなく、生きていると感じられる組織」「働かされるのではなく、誰かのために存在していると感じられる組織」。こうした組織を創造し、働く人の心に夢と誇りとやりがいを取り戻し、業績を向上させていくためならば、私たちは最大限の努力をすることをお約束いたします。