残業の正体に迫り、
管理職と職場のエースから組織の生産性を高める3つのアプローチ
株式会社ACWパートナーズ 代表取締役
大國 仁氏
「スタッフ部門での残業は、なぜ生まれてくるのでしょうか?」。 本講演では、残業が発生するメカニズムをつかみ、組織としての生産性を高めていく方法を考えていきます。残業はあくまで結果です。その原因は、業務の内容だけでなく、組織や個人の働き方にも起因します。管理職や職場のエースが陥りがちな落とし穴への対策によって、組織の生産性を高め、結果として残業時間を減らすアプローチや事例をご紹介します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
大國:4年ほど前になりますが、管理職へのリーダーシップ強化研修で、「残業が多くて困っています」という受講者の発言がありました。私は、「まずは業務を調べてみることですね」とお答えしましたが、何か引っかかるものがありました。確かに業務の内容や時間を調べることは大切ですが、残業を減らすことの難しさを感じていたからです。
私自身、自動車メーカーに勤務していたころは、ほぼ毎日終電で帰り、週末は少なくとも一日は出社するという生活を続けていました。その時の状況や本音を思い起こし、当時の自分を客観的に顧みることで、「残業を減らす」という難題に一筋の光が見えてきました。
本講演では、皆さまにちょっとしたワークをしていただきます。例えば、次のような問いかけに対して、答えを考えていただきます。「業務で手を動かしている時間の他に、どのような時間がありますか?」「例えば10人の組織があった時に、各自の残業はどのようになっていますか?」
このような問いかけに対する答えを考えてみることで、残業の実態が少しずつつ見えてきて、本質的な問題がわかってきます。わかってきた本質的な問題に対して、手を打つためのアプローチを3つほどご紹介します。考え方や事例を織り交ぜながら、皆さまの会社での実践イメージを描いていただきたいと思います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
大國:弊社は経営コンサルティング会社です。特に組織を動かす必要のある変革活動を支援してきた経験が豊富です。リアルな事業経営の場で、リアルな課題を設定して解決し、リアルに成果を出すためにご支援してまいりました。弊社の強みは「リアリティ」にあります。
変革活動では、企業さまのリーダーが重要課題の解決を通じて成功体験を積めるように、その人の意志と潜在力を引き出してきました。私たちの役割は、リーダーの伴奏者として、課題の設定や解決に必要なノウハウを「わかる」ようにレクチャーし、「できる」ようになるためのコーチングを行うことでした。
弊社の次世代リーダーサービスは、このような活動の中で培われたノウハウと経験をもとに開発されたプログラムで構成されています。リアルな説明と演習によって、たくさんの「わかる」と、明日から使える「できる」を重視して、リアルな成長促進をご支援いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
大國:受講者の方々に、少しでもヒントなどをお持ち帰りいただきたいと思っています。皆さまにお会いできる日を心待ちにしております。よろしくお願いいたします。
- 株式会社ACWパートナーズ
代表取締役 - 大國仁氏(おおくに・じん)
- 東京工業大学 大学院修了。三菱自動車工業でマーケティング業務に携わった後、三和総合研究所、ジェミニ・コンサルティング・ジャパン、ジェネックスパートナーズなどを経て独立。変革活動を通して事業やリーダー人材を強化するコンサルティングサービスや、次世代リーダーの成長を実践的に促す研修サービスを提供している。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
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