短期間で障害者法定雇用率を達成する3つのステップ
元郵政大臣 / 株式会社つなひろワールド 会長
八代 英太氏
「障害者法定雇用率2%が達成できない」、「障がい者の戦力化ができない」。現在、このような課題を抱えている企業が多数いらっしゃいます。障害者法定雇率を達成するためにはどうするべきか。本講演では、最新の実例を踏まえて、短期間で障害者法定雇用率を達成し、同時に広報活動の効果的促進、CSR 活動の積極的展開をする手法や各種助成金の活用法などをお話します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
八代:「障害者法定雇用率2%が達成できない」、「障がい者の戦力化ができない」などの課題を抱えている企業様も多いと思います。障害者法定雇率を達成するためにはどうするべきか。本講演では、社内外にプラスをもたらす「障がい者アスリート雇用」という新しい障がい者雇用のカタチを中心にお話しします。
障がい者スポーツはいろいろな種目がありますし、その頑張る姿には、本当に感動します。当社は競技団体や選手と交流ネットワークを広げています。スポーツを楽しみたくても、続けていくためには費用がかかります。費用を捻出するために仕事をしたいが、それでは練習の時間が取れない。世界を目指す選手の中には、そんなジレンマで悩んでいる障がい者がたくさんいます。
健常者のスポーツと同じように、障がい者スポーツでも、さまざまな大会があります。規模が大きくなれば、世間からの注目度も上がりますし、テレビなどで露出されることもあるでしょう。そんな場面に御社の名前が出れば、会社のCSR活動をアピールできますし、社員の人たちも誇らしいと思います。『よし、こいつを応援してやろう』という気持ちにもなってくれるでしょう。もちろん、障がい者自身も応援されれば、『この会社のために頑張ろう』という思いが強くなるはずです。会社にも、障がい者にも、そして社員の皆さんにも、障がい者アスリートの雇用は3者にメリットをもたらしてくれます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
八代:これまで数十人の障がい者アスリートのマッチングをさせていただきましたが、おかげさまで企業様からご好評をいただいています。「障がい者アスリートを採用して、社内の空気が変わった」「スキルの高さに感心しています。うちに来てもらってよかった」などと、就職された障がい者アスリートの活躍が、私のところにも伝わってきます。
障がい者アスリートの方々の魅力は、単にアスリートとして頑張っていることだけではありません。忍耐力があり、目標達成への意欲も高い。さらに自己マネジメント力も高く、主体性をもって動く人が多いのです。働き手としても有望な人たちですから、企業様も採用されるときっとメリットを感じていただけるに違いないと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
八代:自分の採用した人たちが、世界を相手に戦う。彼や彼女が多くの人たちから喝采を浴びる場面を想像したら、こんなにワクワクする障がい者雇用はほかにないんじゃないかと思います。そして、一社でも多くの企業様とこの感動を共有できればと願っています。
これから初めて障がい者雇用を始める企業様や障がい者雇用に取り組んではいるものの、思うように成果が上がっていない企業様は是非ご参加いただきたいと考えています。- 元郵政大臣/
株式会社つなひろワールド 会長 - 八代英太氏(やしろ・えいた)
- 1963年に上京してタレント活動を始める。ワイドショー司会、ラジオ、ドラマなどで活躍していたが、1973年に転落事故により車椅子の生活となる。1977年に福祉の充実を訴えて参議院選挙挑戦し、当選する。以来、計28年間国政で活躍し、日本の障がい者雇用の促進に大きく貢献する。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp