ゆとりとさとりの戦力化
厚労省から優良企業認定をうける労務管理 5つのポイント
一般社団法人クオリティ・オブ・ライフ創造支援研究所 理事長
森田 司氏
ブラック企業認定制度と同時にスタートする優良企業認定制度。優良企業認定により企業は様々な問題解決(採用問題の改善や企業営業力の向上など)が実現できるでしょう。そのためにはコンプライアンス対応と若手社員の定着率向上が必要不可欠です。本講演ではここ3年間で3千名を超える経営者やご担当者に好評を得た『ゆとり&さとり世代の社会人化と活躍できる健康職場づくり5つのポイント』についてお話しいたします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
森田:企業成長の鍵のひとつにコンプライアンスがあります。コンプライアンスと言えば反社会的勢力対策や個人情報保護対策などが思い浮かびますが、労働安全衛生法対策こそが企業成長に重要なコンプライアンスだという視点をお持ちの経営者や担当者は、多くありません。長時間労働者への対応、メンタルヘルスやハラスメントなどへの対策を通じた労災防止や働きやすい職場づくりが代表的なものですが、これらが売上利益につながることをご存じないからでしょう。
この労働安全衛生法がかなり大胆に改正させる審議が平成26年第186回通常国会で審議されることになりました。その概要は厚労省が評価審査をし一定の結果の企業をブラックまたは優良と認定し、Web上で企業名と事業場名を公開する措置をとるというものです。実はこれは、多くの企業にとってピンチではなくチャンスなのです。なぜならば、多くの企業が抱える職場不適応問題や若手社員の育成問題を改善することが優良企業に認定されるために重要な条件になるからです。
今回の講演では若手社員を戦力化して定着させる事に効果的な労務管理5つのポイントについてお話しいたしてます。例えば、若い世代の早期退職やメンタル不調の原因を改善するには、社会適応力という脳の使い方の特徴に合わせた育成指導が有効なのです。これを精神特性の活用というキーワードでお話します。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
森田:理事長は厚労省の独)労働者健康福祉機構 勤労者医療課13分野医学研究・調査・普及の外部研究者、東京都三鷹労働基準監督署の「健康職場づくりプロジェクト」の共同研究者ですので、行政機関の動向や情報を捉えた経営戦略の企画推進の支援が実現できます。全国の士業と産業保健の専門家、約1,000名を対象にメンタルヘルスや安全衛生活動の支援ができる「ろうむコンシェルジュ」を育成し、企業支援をしています。さらに、健康職場及び社会人づくりに必要なコンサルティングや健康診断システム、相談サービス、専門家紹介、教育研修などをワンストップでご提供しています。カウンセリングや面談を「はーとコンシェルジュ」が、教育研修は「共育コンシェルジュ」がお手伝いいたします。教育研修のコンセプトはホスピタリティーと社会人基礎力の向上、精神特性や性格タイプをお互いが受け入れ合い、本当の適材適所化と働きやすい職場づくりが評価されています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
森田:法令遵守の安全衛生活動を推進することが、企業の成長にとって重要な要素であることを理解できるようにお話しいたします。ご紹介する「労務管理 5つのポイント」は、みなさまが今まで実践してこられた労務管理と相乗効果を生むような内容です。ご参加のみなさまには、「今、抱えている問題課題」を手帳に書き出し、その解決のために何が足りないのか? を整理整頓しながら聴講していただきたいと思います。もちろん、今は課題・問題が無いというご担当者にも有意義な情報提供となりますので、多くの経営者やご担当者様に足を運んでいただけると幸いです。
- 一般社団法人クオリティ・オブ・ライフ創造支援研究所 理事長
- 森田司氏(もりた・つかさ)
- 独自の視点から健康職場&社会人づくりを展開し、人が採れない、辞める、育たないという職場を500法人以上改善。3年間で600回以上の登壇数を誇る人気講師。独)労働者健康福祉機構、三鷹労働基準監督署の外部研究者、安全衛生活動の専門家。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
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