株式会社プロスタンダード 代表取締役社長
若林 雅樹氏
国内外の競争が激しさを増す中、企業はグローバル化の推進、次世代を担う人材の育成を急がなければいけません。その一方で、忘れてはいけないのがホワイトカラーの生産性向上です。しかしながら、ホワイトカラーの生産性向上を進めるにあたり、何が有効なのか不透明なのが現状です。早帰りDAY等を設けるだけでは足りません。今回は、生産性向上の取組みに成功する企業、失敗する企業の違いが何なのかを明らかにしていきます。
経営・人事総務・現場が一体となって施策を実行することが必要
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
若林:近年、ホワイトカラーの生産性向上に着目する企業が一層増えてきています。日本の人口減少・労働力人口の減少や、法令遵守などの社会的要請から、何らかの生産性向上施策を実施している企業が多いのではないでしょうか。
しかしながら、生産性向上施策を実施していても、成功している企業とそうでない企業に明暗が分かれます。割合としては、うまくいっていない企業のほうが多いように感じます。
では、両者を分かつポイントは何なのか?ホワイトカラーの生産性向上はさまざまな要素が複合的に絡んでいるため、一概に「こうすれば良い」というものは存在しません。
ただ、成功している企業に共通しているのは例えば、経営が本気で生産性向上の実現を目指しており、経営・人事総務・現場が一体となって施策を実行しています。うまくいっていない企業は、経営・人事総務・現場が連動しておらず、人事総務が孤立しています。
生産性向上がうまくいっていない企業や、まだ取り組みを始めていないものの、成功イメージが持てないという企業もいらっしゃると思います。このような企業からすると生産性向上は絵空事のように聞こえるかもしれません。ただ、どのような企業でも生産性向上は実現できます。
一概に「こうすれば良い」というものは存在しない中でも、できるだけ成功するためのエッセンスを抽出・抽象化し、具体例も交えながらお話させていただきます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
若林:プロスタンダードは、能力開発をベースに、ホワイトカラーの生産性向上に特化した会社です。下記3点で企業のホワイトカラーの生産性向上を実現します。
- 前職で1,000名以上の生産性向上を実現してきた実績ある研修プログラム
- 経営工学に基づいた再現性のあるアプローチ
- 研修後の現場(受講者の席の隣り)での受講者フォロー
上記3点は能力開発以外のアプローチを取って生産性向上を狙う場合にも応用できることです。なぜ実績が必要なのか、なぜ経営工学が重要なのか、なぜフォローが必要なのかについても当日、説明いたします。
また、私自身、5,000人を超える企業で生産性向上の取り組みを担当し、さまざまな壁にぶち当たり、悩んできました。机上の空論に終始するのではなく、極めて現実的なお話をしたいと考えております。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
若林:ホワイトカラーの生産性向上は一朝一夕には成し得ません。また、生産性向上の実現までにはさまざまなハードルが待ち構えています。ポイントを押さえずに取組みを行うことは、失敗の確率を高めることにつながります。失敗しても再度チャレンジすれば良いという考え方もできますが、失敗を重ねるほど現場は「またか……」という反応を示すようになり、生産性向上の難易度が上がっていきます。
ですので、真剣にホワイトカラーの生産性向上を検討している企業、既に取組みを行なっているものの、思うような成果が上がっていない企業にぜひご参加いただきたいと考えております。
- 株式会社プロスタンダード
代表取締役社長 - 若林 雅樹氏(わかばやし・まさき)
- 早稲田大学理工学部卒業。卒業後、株式会社インテリジェンスに入社し、生産性向上が難しいと言われた組織で生産性向上に取組む。1,000名超が受講した生産性向上研修の企画、全社での労働時間削減プロジェクトを担当。現在は、組織・個人の両軸に注目し、企業の現場に入り込み、現場目線で生産性向上を支援している。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp