インフォテクノスコンサルティング株式会社 セールス・マーケティング事業部 事業部長
大島 由起子氏
人材データの一元化、人材の見える化、キャリア開発、社員教育、後継者育成、要員管理、人件費シミュレーション、タレントマネジメント・・・。人事が直面する課題に対して、システムをどう選び、使ったらいいのか。10年間観察し関わってきた実際の失敗例・成功例をご紹介しながら、システム活用に成功するためのポイントをお話します。
人材・タレントマネジメントシステムを
いかに構築・導入していけばいいのか、詳しく解説
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
大島:今、タレントマネジメントシステム、人材マネジメントシステムに対する企業の関心が高まっています。しかし、その活用に成功している事例はまだ少ないのが実情でしょう。本セミナーでは、他社がシステムを活用してどのように課題を解決しているのか、具体的な事例をご紹介していきます。同時に失敗事例をひもとき、成功と失敗を分けるポイントは何か、どうしたらシステム構築・導入に成功できるのかを整理してお話します。
導入成功のためには、人材・タレントマネジメントシステムは「戦略」分野をカバーする、というポイントを押さえておかなくてはなりません。他社の運用や制度をそのまま当てはめるだけでは、うまくいかないからです。競争優位を生み出す独自性と、市場の変化に対応できる柔軟性が求められます。一方、多くのパッケージシステムは、基本的に「ベストプラクティス」の集合体であり、「独自性」と「変化」への対応は本質的に得意ではありません。この点をよく理解しておかないと、導入したシステムが「帯に短し、たすきに長し」でほとんど使えなかった、という悲劇に見舞われてしまいます。
また、今導入しようとしているシステムは、自分たちの「思考」をサポートしてくれるかどうかを確認することも重要です。人材・タレントマネジメントには、未来永劫変わることのない正解がある訳ではありません。その点から評価することで、システムを単にデータをためる箱、決まった運用を粛々と流していくだけの道具に終わらせてしまうことを防ぎ、投資効果を最大にすることができます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
大島:弊社は10年前から、「人材マネジメントにITを活用する」ことをテーマに、Rosic人材マネジメントシステムを開発・提供してきました。以来、給与支給のシステムはあえて持たず、マネジメント支援に特化し続けています。当初はなかなか理解されませんでしたが、戦略的な人材マネジメントにシステムを活用したいというお客様にご支持いただくようになり、今では多くの企業様をご支援しています。昨今、「タレントマネジメントシステム」がにわかに注目を集めていますが、日本企業の人材マネジメントでのシステム活用に長年携わってきた数少ないベンダーとして、地に足の着いた提案、システム導入をご評価いただいています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
大島:10年間、弊社のコンサルタントや技術者が、エンドユーザー様を日々ご支援する中で積み上げてきた経験や知見を元に、現実的かつ実際に役立つようなお話を、ふんだんにさせていただく予定です。
システム導入をご検討中の方、人材マネジメントの質を向上していくためにどのようにデータを活用すればいいのかお悩みの方は、ぜひご参加ください。何かヒントをお持ち帰りいただけると思います。
- インフォテクノスコンサルティング株式会社
セールス・マーケティング事業部
事業部長 - 大島 由起子氏(おおしま・ゆきこ)
- モナッシュ大学大学院修了。リクルートにて採用担当、経営企画室を経て、編集者として独立。その後Hewlett-Packard Australiaでアジア地域の契約業務に携わる。2004年よりITCに参加。人材マネジメントシステムのマーケティング・販売に携わり、人事におけるIT活用を推進している。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp