株式会社ビズリーチ 代表取締役
南 壮一郎氏
グローバル競争の激化、事業ライフサイクルの短期化に伴い、経営戦略に合う人材獲得競争が激しさを増しています。では、今、経営者・人事は、何をなすべきか。管理職・グローバル人材に特化した国内最大級の転職サイト(登録会員10万人以上、利用企業1,000社以上)を運営するビズリーチの南が、リクルートキャリア水谷氏との対談を通して、採用手法にイノベーションを起こしている豊富な企業事例を元に、経営を変革する最適な人材採用のヒントをお伝えします。
さまざまな企業事例から、経営を変革する人材を採用するためのヒントを提示
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
南:グローバル競争の激化、事業ライフサイクルの短期化など、今日の企業経営を取り巻く環境が厳しさを増すなか、今後の経営戦略の実現を担う「未来の人材」の獲得競争も激しさを増しています。
例えば、次世代技術に明るく、複数の言語を操ることが出来るエンジニアや、海外工場拠点の立ち上げ経験者、海外MBAを取得し、事業経営経験が豊富なエグゼクティブには、日系企業のみならず、多くの外資系企業から積極的なコンタクトが試みられ、国境を超えた採用・転職が日常的なものになりつつあります。
「会社の資産は人である」と公言し、自身の時間の半分以上を人に関わることに投じたのは、GEの元CEO、ジャック・ウェルチですが、その入口である「人材採用」において、日本企業の手法は欧米企業のそれに比べると10年以上遅れていると言われます。欧米企業が「攻め」の採用活動を展開しているのに対し、多くの日系企業は「待ち」の採用活動しかできていない。このままでは、日本企業はグローバルで展開されている人材獲得競争で負けてしまうのではないか。人材採用で負けることは、経営で負けることを意味しているのではないか。
国内最大の人材サービス事業を経営されているリクルートキャリアの水谷氏との対談を通して、日系・外資を問わず、採用手法にイノベーションを起こしている企業様の事例を元に、経営を変革する最適な人材採用のヒントをお伝えしたいと思います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
南:管理職・グローバル人材に特化した転職サイト「ビズリーチ」を運営していますが、利用企業は1,000社以上、登録会員は10万人以上です。登録会員の40%以上がビジネスレベル以上の英語力を保有し、20%以上がMBAを含む修士以上の学歴を保有、さらには約8%が海外に在住しています。
従来の多くの人材サービスでは「応募してくれるのを待つ」か「紹介してくれるのを待つ」しかできませんでしたが、「ビズリーチ」では、インターネット上の管理画面で、登録会員のレジュメを直接、検索・閲覧し、スカウトすることができるので、「攻め」の採用活動を展開することが可能です。
このような採用手法は「ダイレクト・リクルーティング」と呼ばれ、既に欧米やアジアにでは日常的に行われています。当社では、国内外の豊富な採用活動事例を元に、「ダイレクト・リクルーティング」の実践を提案・サポートしています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
南:企業経営を取り巻く環境が厳しさを増す中で、日本企業の10年遅れの採用手法は、変化することを余儀なくされていると思います。今、企業の経営者・人事は、何を考え、何をなすべきなのか。
リクルートキャリアの水谷氏との対談を通して、今後の採用手法のあり方について考えを深める時間にしたいと思います。現在、自社がどのような採用活動を展開しているのか、今後の経営・人材戦略を実現していく上での課題は何か、それをどのように解決すべきなのか。このようなことをお考えになりながら、ご参加いただけると幸いです。多くの企業経営者・人事の皆さまのご参加をお待ちしております。
- 株式会社ビズリーチ
代表取締役 - 南 壮一郎氏(みなみ・そういちろう)
- 管理職・グローバル人材に特化した、日本初の「求職者課金型」転職サイト「ビズリーチ」を設立・運営。創業以来、自ら採用活動を主導し、グループの従業員数は180人に拡大。以前は楽天イーグルス創業メンバー、及びモルガン・スタンレー証券投資銀行部で活躍。米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp