――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

藤原：「企業理解度を高め、ミスマッチ採用をなくす」。世間に広く浸透する採用時の重要課題ですが、その捉え方やアプローチ確度は多岐に渡り、明確なブローを見つけ出せない「永遠の課題」のように感じます。　我々はマーケットインの発想でこの課題と向き合った時に、ご提案できることを常に探していました。

ソリューション会社としてさまざまな企業様の採用シーンのお手伝いをするうちに、それぞれが持つユニークな個性や特長（代表、社風、歴史、商品、将来像）などの魅力を会社案内やウェブサイトといったツールには表現できても、説明会になるとうまく伝えきれていない状況に多く出会いました。

大切なことは「伝えたい相手にちゃんと伝えること」であり、最適な場所は「採用説明会」といったライブの場。「限られた時間」「多くの企業を検討する多くの学生」という制約もある中、いかに「欲しい人材の心を動かすプレゼンテーション」を行えるのかが重要になってきます。

有力プレゼンター起用は非常に重要でありますが、毎年継続的に行われる「採用説明会での伝わる企業プレゼン」をもっと違った観点からプロデュースしていくことができないか。

当日は、普段見ることができない他社の採用説明会のプレゼン素材や事例を元に、「PowerPointによる効果的な表現法」をご紹介、「相手を動かす」採用説明会の新トレンドをお伝えいたします。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

藤原：企業やブランドが、マーケティング活動の中で生活者に向けて発信する、価値・強み・アイデンティティーなどの「伝えたい想い」。マーケティングの在り方が従来までの一方的な情報発信ではなく、生活者と関係を築き、共に創らねばならない時代となった今、企業の「伝えたい想い」を生活者に対して正しく認知させ、理解、意識変容、そして価値の共有までを図っていくことは容易ではありません。私たちは、そうした企業の「想い」をマーケティング・コミュニケーションというフィールド全体の中で捉え、生活者との接点強化、コミュニケーションの強化、関係性の構築等を通じてビジネスゴールに近づけるための統合的サポートを行う会社です。

企業と人を繋ぎ、「想い」を伝えるためのコミュニケーションで可能性を拓く。そして、目的達成に近づけるためにカタチとして結実させる。お客様のビジネスを加速させるため、私たちが提供できるものがあります。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

藤原：大画面に映し出された著名な政府要人や企業CEOのプレゼンに心を奪われる――。自己表現力に代表される「プレゼン文化」の発展した欧米では、コミュニケーションが「日常的に交わされるプレゼン」によって進められますが、我が国では「自己表現」の観念自体が若干異なる印象を受けます。

しかし、現在のような複雑な景況感の中、自社サービスや製品をよりさまざまな方面にプレゼンする機会が発生することは想像に難くありません。大切なことは「不得手なプレゼンを得意にすること」ではなく「相手を動かすプレゼン」を行うということ。

私たちが手掛けるスライドサービスで、「心を動かすプレゼンテーション方法」を実感してください。