――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

石黒：昨今多くの日本企業の採用で課題として挙げられる「グローバル採用」ですが、特に昨年は中国での反日運動などの影響で、すでに中国採用は一段落した企業も多く、「チャイナ＋１」の動きがあった年でもありました。今回の講演では、弊社の豊富なグローバル採用支援の経験から、グローバル採用に成功されている企業の事例と、結果としては成功しましたが、その過程の中で失敗をしそうになった事例を数多く紹介することで、現在グローバル採用をすすめられている企業から、これからグローバル採用を手掛けようと模索されている企業まで、幅広いニーズに対して何らかのヒントになるような内容にしたいと思っています。

また、弊社のネットワークは多岐にわたるため、中国、インド、韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、タイなどの国別の「グローバル採用（外国人採用）」の最前線や、欧州や北米の「グローバル採用（日本人留学生）」の最新の動向など、日本企業がターゲットとする国をほぼ網羅した内容ですので、本講演をお聞きになるだけで、世界中のグローバル採用の現状や今後の流れを、一気に情報収集できるような盛りだくさんの内容にする予定です。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

石黒：弊社のグローバル採用サービスの特徴は、下記の3点です。

(1) オーダーメードで、ターゲットを絞ったグローバル採用を実施
(2) 現場アレンジなどの手厚い対応で、採用選考に集中していただける
(3) 内定者フォローから日本語教育、来日ビザなど、一貫したサービスを提供できる

多くのクライアント様からリピートをいただいている「安心と信頼」のグローバル採用サービスです。おかげさまで、昨年も海外で100大学以上の採用企画を実施いたしました。

また、私自身、元メーカーで人事に携わり実際にグローバル採用を推進していましたし、起業してからも数百社の人事にグローバル採用の現状をヒアリングしてきたほか、1年の半分以上は海外で大学や学生と接触しています。その意味ではまさに講演のタイトルである「グローバル採用の最前線」について、多くの現場体験を基に、ご参加いただく皆さまに情報をご提供できると思っております。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

石黒：一言でグローバル採用と言っても、いろいろな施策があると思います。その中でも今回は「外国人学生（海外の大学在籍）」と「日本人留学生（海外の大学在籍）」のふたつに絞って、多くの事例を紹介したいと思っています。グローバル採用を手掛ける際に、必ず社内で問題となる「良い学生を見極められるのか？」「日本企業の風土（自社の風土）に馴染んで活躍してくれるのか？」「辞めてしまうのではないか？」の三つの問いにも、多くの企業の意思決定についての事例や見解を示すことで、これからグローバル採用をはじめようとされている企業のお役に立てると思っています。