「マンネリ化した研修カリキュラムを変えたい」「新たな研修効果を作りたい」など、自社の教育研修を改革したいと考える企業は多いが、そこで注目されるのが、エクシードバリューが提供する「PARKS」だ。ブロック玩具を使った体験型アクションプログラムで、「47パーツを実際に組み立てる体験をしながら、自動車工場を運営するように効率や利益について考えます」と松村氏は解説する。
体験セミナーは「セッション1:マニュアル通りに作ってみよう!」から始まった。個人ごとに組み立て時間を競う。最も早い人で4分2秒。次は「セッション2:効率化を意識して自由に作ってみよう!」。マニュアル通りでなくてもOK。目標タイムを決め、いかに早く作れるかを考えるものだ。2分間の作戦タイムを経てスタートしたが、今度は2分台で完成させた人が出た。「実際はこれを何度も繰り返します。そして最終的には、自動車工場として生産計画を作るのです。中には不良品もでます。自分たちの普段の仕事がどのように利益に結びついているのかを理解するために損益計算書も作成します」
「セッション3:協力して作ってみよう!」では二人がパートナーとなり、互いに知恵を出し合って2台をいかに早く作るかを考える。やってみると二人でやるからといって早く作れるとは限らないという点は、一つの発見であった。「セッション4:マニュアルを改訂しよう!」では、よりよい組み立て方法を考える。「実際はマニュアルを変えるようなことは少ないので、よい経験になります。マニュアルを変えることこそが改善の一歩であることを学ぶことができます」。最後は「セッション5:あなたが工場長だ!生産計画の策定」で、効率よく全台数を良品で組み立てるにはどうすればいいかを考える。ここでは参加者がグループになって、意見を交換しながら方策をまとめていく。この過程ではリーダーシップの発揮の仕方や、人のまとめ方なども学ぶことができる。
「PARKS」に参加した人からよく聞かれるのは「普段これほど集中したことはない」という声だ。「集中した作業の中でムダを省き効率を上げる重要性、限られたマンパワーを最大化する方法、企業の損益の仕組み、グループワークではチームワークの重要性やリーダーシップの形も学べます。階層や目的を問わない万能型研修であり、既存の研修との組み合わせも自由自在です」という言葉で講演は締めくくられた。