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特別講演[E-5]

【実例】今取り組む!個と組織のキャリアチェンジ
~自律的に変わる社員育成アプローチ~

浦山昌志氏
株式会社IPイノベーションズ 代表取締役/ASTD Japan理事・事務局長
浦山 昌志氏(うらやま・まさし)
プロフィール:松下電器産業(現パナソニック)入社。81年日本理工医学部研究所、90年CSK(現SCSK)を経て独立。03年IPイノベーショ ンズを設立。国内で初のシスコシステムズ認定教育の立上げや、LMSの先進導入等で、新規教育市場の開拓に従事。2008年にASTDグローバルネットワークジャパン をチームで設立。

個々の意識を変革し、感動と気づきを与え、人財を育てる

今、時代はクラウド化が進み、大きく変化する中で、コンセプチャル社会へと動き始めている。浦山氏は、「経済環境が変われば仕事も変化し、新たな能力が求められるようになる。これからはヒューリスティックな能力が必要です。すなわち、手掛かりをつかみ、満足ゆく近似値まで試行錯誤する力。正しい一つの解だけを追求する時代ではありません」と語る。今までは決められたパターンを、より正確に早く繰り返す力が追求されてきた。しかし、このままでは次なる成長へのステップが踏み出せないのだ。

浦山昌志氏/講演 photoたとえば、「クラウド化によってシステム開発における人材面でも、質と数の両面において大きなシフトが発生する」と浦山氏は具体例を挙げて主張する。「運用状況やITの状況から次のサービス改善とライフサイクルを考えるフェーズが不可欠となり、これを担当する人材が求められるようになりました。営業スタイルにしても巨大案件から小規模案件へ移り、新しいアプローチやビジネスモデルを提案するスキルが必要とされています」。従来のスキルやコンピテンシーの見直しは当然だが、何より、組織で働く個々の意識転換を図る取り組みこそが重要だと言う。

そんなパラダイムシフトを生き抜くマインド醸成のために、プログラミングされた研修例が紹介された。「現状と目標のギャップをどう埋めていくか。これまでは弱点克服のための知識・スキル演習というスタイルが主流でした。しかし、この研修はこれまでと異なり、現状の弱点よりも強みや長所にアプローチして、その強みや長所を生かすスタイルです。目標ではなく、理想像やロールモデルを想定し、互いに教え合い、気づき、自ら考えて動くという創発学習型が特徴です」

強みや長所の発掘は、社員の職種やスキル転換という可能性を開拓するきっかけにもなり、新たなキャリア支援に繋がる。「初期アセスメントとして、個々の資質・価値観のチェックを16項目から行い、職種やスキル転換への適性、モチベーション度も診断します。その後、対話と演習を通して、自らの潜在意識にアプローチをかけ、気づきを促進します。最後には新たなミッションに向き合い、5年後のビジョンを形成するという流れです」。今後のクリエイティブな世紀においては、自律的に自己啓発し、行動する人財を育成することがポイントとなりそうだ。

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