「大手求人サイトに掲載して応募者数は伸びたが、求めているような応募者がエントリーしてこない。大手の人材紹介会社に依頼したが、レジュメの数ばかり増えて、本当に欲しい人材が採用できない・・・・・・。今日お見えになっている皆さまの中には、こうした悩みを抱える方も少なくないでしょう」。採用コンサルティングを手掛けるエクスオード代表取締役の守屋氏は、参加者の方たちに向けてこう呼び掛けた。
守屋氏は大手人材エージェントの特性を指摘、その上で同社が展開する「エージェントマネジメント」を活用した「ロングテール採用戦略」について解説した。「現在、日本国内には1万5000社ほどの人材紹介会社があり、それぞれが得意分野をもって事業を展開しています。当社ではそれら中小の人材紹介会社をデータベース化し、お客さまそれぞれの人材ニーズに見合ったエージェントインフラを構築して、ご提供しています。つまり、お客さまにしてみると、自社が望むような人材が多数登録された、複数の紹介会社と関係を築くことができるのです。そして、その結果としてベストな人材を効率よく採用することが可能になります」
続いて同社が手掛けた事例を複数紹介。「ある一部上場の機械メーカーでは20社近いエージェントを利用するとともに、大手求人サイトに年間4000万円ほどを投じて採用活動を行っていました。しかし、専門性の高い職種が多かったこともあり、ほとんど成果があがっていませんでした。そこで、『エージェントマネジメント』を活用していただくことになり、300社からなるエージェントインフラを構築しました。結果、2011年度1年間で120名の採用に至りました」。同社では、ほかにも50社以上と契約を結んでいるが、そのほとんどが成果をあげているという。
「この『エージェントマネジメント』は採用難易度が高ければ高いほど効果を発揮します。具体的に言えば、最先端あるいは希少価値の高い技術を有するエンジニアや、金融・コンサルティング業界などのハイスペック人材を採用したい場合などです。また、多くの企業で獲得競争になるような難関資格をもった人材が欲しいといった場合にも有効です。いまや大手の人材エージェントに頼るだけでは優秀な人材を獲得するのは難しくなっています。そういう意味でぜひとも『エージェントマネジメント』を活用していただければと思います」