――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

今や「イノベーション」は、全ての業界、企業の共通課題です。一方で、社内においてイノベーションを生み出せる人材、いわば「０から１」を創り出せる人材が十分にいるかといえば、そうではないという声もよくうかがいます。

イノベーションを成功させるために、外部の専門的な組織やコンサルを活用する方法もありますが、本当の意味で成功を収めるためには、社内にあるリソースや情報を最大限に引き出し、それらを外部からの知と効果的に組み合わせ、形にしていくことができる「社内人材」が絶対に必要です。仮に外部機関を使って、その時には素晴らしい新規事業や新商品の提案書がまとまったとしても、実行するには必ず「社内メンバーの力量」が必要なのです。

我々は、どのようなプロジェクトであっても、その後の持続性こそが重要であると考えています。そのような前提で考えたときに、「イノベーション人材」とは、どのような素養やスキルを持つ必要があるか、そしてそのような人材を育成するためには、どんなアプローチが最も効果的か。上記に関して、今まで経験したさまざまなコンサルティング業務を通じ、現場の実践的なノウハウ、視点、経験を培ってきた我々としての考え方と、具体的なアプローチ方法、「プロジェクト」と「人材育成」を融合したアプローチについて、さまざまな事例を交えながらお話しいたします。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

マーケティングコンサルティング業界においてトップクラスのポジションを確立してきた、博報堂コンサルティングだからこそ、現場で培った「生」のノウハウをお伝えできると考えています。

特に今回のテーマである「イノベーション」は、我々が「コンサルティング」の業務を通じて、数多くの実績とそれに基づく豊富な知見を蓄積している領域です。単なる教科書的なビジネススキル研修の詰め込みだけでは、イノベーション人材が育ちにくいことは前述の通りです。さまざまな企業と多様なテーマの「イノベーション創出」に関する業務を実際に行っている我々だからこそ、本当に成果を生み出すための素養や基本的なスキル、そして実際にアウトプットするための「進め方」を、経験者の視点に基づき、リアリティーを持って伝達できます。まさにこれこそが、他社にはない、我々の最大の独自性でもあり、強みと言えるでしょう。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

マーケティング研修に関するさまざまなノウハウや知識や経験値を、我々は兼ね備えていると自負しています。一方で、今後ますます研修の先にある成果や具体的なアウトプットを追究する企業が増えてくるでしょう。そのような「成果」を直接的に求められる企業からのご期待に沿えるようなサービスを提供しています。講演を通じて、当社が持っているノウハウをご体感いただければ幸いです。

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