――　今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか？

本講演は、障がい者の安定就労に苦慮されている方々にお聞きいただきたい内容となっています。

障がい者雇用に取り組む上で、特に近年急激に就職件数が増えている精神障がい者の安定就労は避けて通れません。厚労省が公表している精神障がい者のみに限った1年間の定着率は50％未満で、どの企業においても大きな課題となっています。

当社は創業以来、障がい者雇用支援領域に特化し、さまざまな形でサービスを展開してまいりました。根幹にあるのは企業への就労環境構築サポート、障がい者への就労トレーニングです。その支援技術は科学的知見に基づいており、本講演では弊社が構築してきた独自の手法について要点をお話します。

昨今のダイバーシティ施策の中で、多様な人材のマネジメント手法を模索している企業の皆さまにとっても、有意義な講演内容となるのではないかと考えております。

――　今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。

2019年4月より施行された働き方改革関連法案の影響で、企業では時短勤務、テレワーク導入、在宅勤務など、さまざまな就労環境の整備が急速に進んでいます。「従業員一人ひとりにあった働き方」と一口に言っても、その根幹にあるのはマネジメントスキルであると私たちは考えています。

本講演では、企業のマネジメント能力を向上させる一つのカギとして、障がい者雇用の支援技術を、事例を交えながらご紹介します。法定雇用率が上昇する中、弊社は定着の難しい精神障がい者の安定就労を目指して「応用行動分析」と「アクセプタンス・アンド・コミットメント・セラピー」（マインドフルネス）を活用したサポートを開発しました。その結果、定着率80％超を実現しています。

＜弊社サービスの特徴＞
・職域開拓、管理者研修、制度設計支援などを通じた働きやすい環境を構築（業種・規模を問わず130社以上の企業を支援しています）
・ABA（応用行動分析）やACT（最新の認知行動療法トレーニング）などの科学的手法に基づき、毎日900名以上の障がい者を支援
・既存部門以外での就労環境を創出（サテライトオフィス活用、農園型雇用、特例子会社設置等）
・メンタルヘルスや心理の専門スタッフを多数育成。公認心理士など国家資格取得者が在籍

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

法定雇用率引き上げに伴い、各企業での障がい者雇用がこれまでにないスピードで進んでいます。大企業を中心に雇用率を達成している企業が増えてきています。そんななか、目標達成はもちろん、障害者雇用をどうやって企業の人事戦略としてとらえていくかに注目が集まっています。

企業の成長のためには、さまざまな人材を戦力として取り込んでいくダイバーシティマネジメントが不可欠です。最も定着が難しい障がい者のマネジメントを通じて、企業としてマネジメント力を向上させていくお手伝いができれば幸いです。

当日のご来場を、お待ちしております。

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