株式会社レイル 代表取締役社長
須古 勝志氏
「経営戦略を実現するために必要となる人財」について、その採用、配置、育成、次世代幹部抜擢などの重要シーンで「個性の適合性」を意識されているでしょうか。本講演では、今までに500社以上の人事コンサル案件に携わってきた実際の事例を元に、一人一人のヒューマンコア(性格特性)を正しく見極め、多様な人財を活かす「HRプロファイリング」手法についてお話しします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
「HRプロファイリング」とは、 ヒューマンリソース(人財の個性、接し方、自社組織における活躍可能性、勝ちパターン、つまづくポイントなど)を、科学的(定量・客観的)に分析し、その分析データ(HRプロファイル)を、「戦略人事」のミッション(経営陣が立てた経営戦略を実現するために必要となる人財を供給し続けること)を実現するために活用する手法です。
社員個々の行動の根源的な土台である「個性」にフォーカスし、自社にとっての優秀人財の要件、次世代リーダーの人財要件などを設計し、適合性から個々の活躍可能性を測定し、採用、配置、抜擢、育成に活用できる「HRプロファイリング」。戦略人事を名乗る方、それをサポートする方、そして経営陣や事業責任者の方々に聞いていただきたいと思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
「HRプロファイリング」は、経験と勘に頼った属人的な人事から脱却し、科学的視点と人的経験値を融合した「新たな人事のスタイル」を目指すためにあります。本講演では大きく以下の三つをお話ししたいと思っています。
(1)特性アセスメントを活用することによりヒューマンコアを見極めますが、本当に使える特性アセスメントの特徴や有効活用方法について
(2)自社における「若手活躍人財」要件や「次世代幹部人財」要件など、多様な勝ちパターンを考慮した「自社基準による人財要件モデル」の設計方法について
(3)今まで携わった企業で「HRプロファイリング」を行ってきた事例(採用改革、育成手法、コア人財定義作成など)について
「HRプロファイリング」が実現すれば、まず、採用厳選、適正配置、次世代幹部候補発掘などの重要シーンで、高精度な「活躍可能性」予測値を参考に判断することができます。もちろん科学は万能ではないので、科学だけを信用してはいけません。しかし、科学的視点を用いずに属人的な判断だけで人を見極めてきた従来の姿とは雲泥の差がある効果を期待できます。
また、個々のHRプロファイルが可視化されると「育成体系設計」にも活用でき、さらに個を尊重した上司・部下間の関係性や組織風土の良好化による「エンゲージメント」向上にも役立てられます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「HRプロファイリング」手法は、組織変革を成し遂げ、良い組織状態を維持し続ける武器となり得ます。
人と組織とのマッチングを考えるときには、自社の社風(考え方・価値観)の中で、この仕事で活躍するために必要となるヒューマンコアの要件にどれほど適合しているかを確認することが最も重要な鍵となります。
本講演にご参加いただく皆さまにとって、少しでも今後の人事戦略のヒントをご提供できれば幸いです。
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