一般社団法人 中部産業連盟 部長 上席主任コンサルタント
梶屋 宣之氏
マネージャーの育成には、研修を研修だけで終わらせずに、いかに職場での行動変容につなげていくかが重要です。そのポイントは、リフレクションを通じて日々の意識や行動を変えていくことです。
本講演は、真のマネージャーの役割意識や職務遂行に必要な能力をどのようにして向上させていくか、実例を交えてご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
産業革命に匹敵するような大きな変化が予見される中で、真のマネージャーとして今まで以上にレスポンス良く、リーダーシップを発揮することが今後のマネージャーには求められます。
カリスマ的なリーダーによる組織運営ではなく、一人ひとりのマネージャーが自律して課題や問題に向き合い、変化創出をリードし、変化をマネジメントするマネージャーの姿が望まれます。
1.マネージャーが自己の行動変容に向けたきっかけを作れない
2.実務の中で、マネージャーに行動変容をチャレンジさせたい
3.変化が見られた意識と行動変容の定着化を図る方法を模索している
現実の職場では、日々の業務に没頭し、マネージャーが真剣に自己の行動変容に向き合う暇もありません。マネージャーは行動変容に必要な自己のリフレクションが不足しているのです。日頃からマネージャーのリーダーシップやマネジメントが弱体化したと感じる課題をお持ちの方々に、お集まりいただければ幸いです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
弊社は従来から、体験学習によるリフレクションをベースとして、本人の自発的な行動変容に向けて支援して参りました。自身の行動を客観的に振り返り、行動変容の必要性を自ら認識し、職場の中で実践行動に移すことではじめて行動が変わりはじめます。
一方で、真のリーダーとしてこれからの活躍が期待されるマネージャーは日々多忙を極め、研修で有意義な気づきを得られたとしても、実践の場で適用不十分なままに従来の仕事のペースに巻き込まれてしまっているのが現実ではないでしょうか。
自己のリーダーシップやマネジメント行動を客観的かつ深く振り返るためには、研修の場を起点とすることが有用です。しかし「研修を研修で終わらせず、実際のマネージャーの行動をしっかりと変えていく」ためには研修で得た気づきを実務の中で活用し、その職場実践からのリフレクションを通して確かな行動変容に繋げていくステップを踏むことが大切です。
1.マネージャーが自らの行動変容に向けた啓発点を知る
2.マネージャーが職場実践を通じて自己の啓発課題を克服する
3.マネージャーが一連の行動をリフレクションすることで行動の定着化を図る
適切なプログラムを設計するアプローチ方法はいくつかありますが、代表的なものが「人材アセスメント」と「アクションラーニング」の手法を活用するものです。今回は、行動変革を起こすためのポイントやヒントをお伝えいたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
事業構造の転換を余儀なくされる会社が、今後は増えてくるのではないでしょうか。その際、人の意識が追いついて来るのかという不安を抱いている人事の方は多くいらっしゃるかと思います。
現状の実務に没頭するだけでは、レスポンスの良いリーダーシップの発揮は望めません。一人ひとりのマネージャーが次世代においても自信を持ってリーダーシップを発揮できることが大切です。そのための学習方法をマネージャーは学習しておかなければ、継続的な自己変革は叶いません。
マネージャーの行動変容につなげるためには、マネージャー本人にとっても違和感のないアプローチを形成することが重要です。行動変革のためのポイントを簡潔にお伝えいたします。
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