株式会社レアリゼ 代表取締役社長/NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会 理事長
真田 茂人氏
若手のリーダーシップ開発を先駆けて実践する立教大学経営学部。BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)により大きな成果をあげています。BLPを主導してこられた舘野先生から、若手のリーダーシップ開発はどうすれば良いかお話しいただきます。また、大学生や中高生に対してサーバントリーダーシップの授業を実施している真田と、若手のリーダーシップ開発について議論し深めていきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
グローバルな競争環境やVUCAの時代に必要なのは、チャレンジ精神がありリーダーシップを取れる人材です。しかし、Z世代を始めとする最近の若手は、安全安心を優先し、失敗を恐れてチャレンジしません。これでは、時代に対応することはできません。
真面目で能力はあるのに、自分から前に出ない。それでいて、他人から自分を高く評価してもらうことを強く望む。あるべき姿に向かって泥だらけになっても取り組むよりも、他人からどう思われるかが気になる。自社の若手にはそういう傾向があるという方はぜひ、ご参加下さい。若手のマインドと行動をどうすれば変えられるかのヒントが見つかるはずです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
日本経済の地盤沈下が叫ばれる中、企業の次代を担っていく若手が勇気を持ってチャレンジする強いマインドを持ち、リーダーシップを発揮していかないと、その企業には未来がありません。
しかし今のZ世代は、物質的には満たされた世界で生きていたので、ハングリー精神がありません。また、生まれてからずっと右肩下がりの経済環境で育ってきたので、経済的な成功を夢見たりしません。真面目に堅実に生きることが身についています。ですから、大きな夢を持って、それに向けてチャレンジしようというマインドは薄いのです。人間は環境の産物という側面もあるので、これは仕方のないことです。
家庭や学校教育においては、やるべきことが与えられ、それに取り組むことを要求されてきました。つまり、受身でいることを長年学習してきたのです。そういう状態で企業に入ってくるので、リーダーシップが身についていないのは、当たり前のことです。
今まで身につけてこなかったリーダーシップをどう身につけさせるのか? 私も、企業の若手社員のみならず大学生や中高生にもリーダーシップ開発のための授業を提供して推進してきました。
今回はリーダーシップ開発において、最も注目を集めている立教大学経営学部のBLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)を主導してこられた館野先生と「若手のリーダーシップ開発はどうすれば良いか」を考えていいきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
「鉄は熱いうちに打て」といいます。入社3年以内に変わらない人は、それが習慣になりズルズルと行く可能性が大です。
早期にリーダーシップを身につけるべきです。「こうしたい」「こうあるべき」という自分の思いを持ち、率先して行動する。単に自分勝手な主張を繰り返すのではなく、周囲の人を共感を持って巻き込み、ビジョンの達成に向けて共に進むのです。
最初の3年で、リーダーシップをしっかり身につけた人は、きっと会社を担う人材に成長するでしょう。しかし反対にそれができなかった人は、お荷物社員になりかねません。何事も最初が肝心です。
この機会にぜひ、若手の育成についてじっくり学んでみませんか。
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