[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
労務トラブルを解決に導く! 健康経営のためのメンタルヘルス対策実例講座
キューブ・インテグレーション株式会社 シニアコラボレーター/臨床心理士・キャリアコンサルタント
竹内 宏樹氏
「解決の糸口がまったく見えない!」 こじれにこじれた困難事例に人事が対応するには限界があります。専門家による第三者としての介入が、人事と当事者との間に対話を生み、トラブルの背景を専門的な視点から分析することで解決ポイントを見出します。大企業で起こりがちなメンタルヘルスに関わる困難事例をレビューし、解決に導くための実務的な対応方法と専門家の活用ポイントについて学びます。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
対話ができない、意思の疎通が難しい、手厚い対応をしているのにもかかわらず関係性が悪化していくなど、解決の糸口が見えない事例で困っていませんか。このような状況は解決方略が見出せず見通しも立たないことから、担当者を疲弊させ、経営層を苦悩させます。これらの問題を解決しないまま放置しておくことは、企業の生産性に少しずつ、しかし確実に悪影響を及ぼします。
状況を分析すると、よかれと思ってやっている対応が適切でなかったり、そもそも人事や管理者が行う支援としては立場上適切ではないために、事態が悪化していることがあります。しかし、いくら工夫をこらしても、社内の対応のみでは改善が難しいのが実情です。困難事例の解決には、専門的な視点での分析と見立て、そして適切な介入が必要なのです。
メンタルヘルスの問題は、背後にさまざまな問題が複雑に絡んでいることが多く、同じような事象でも必要な対応は個々の事例で異なります。疾病・特性・環境・(場合によっては)発達障がいなどの要因を明らかにしつつ、具体的で効果的な介入をしていく必要があるのです。企業と専門家がコラボレートすることで、それぞれの専門性や立場を補い合い、解決に向けた実際的な対応が可能になります。
本ワークショップでは、事例を専門的視点から見るとどう変わるのか、そして専門家が介入することでどのようなメリットが得られるのか、その具体的なイメージをつかめます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
近年、企業のメンタルヘルス問題には、「発生要因の多様化」「発生者の若年化」「対応の複雑化」という、大きく三つの傾向があります。これらの要因の中でも特に、「対応の複雑化」に分類される休職・復職対応にまつわる人事部門の負担は増加傾向にあり、こうした背景から専門家の活用による企業や人事部門の支援に対するニーズが高まっています。
弊社は、企業の休職・復職の制度構築、およびメンタルヘルス問題の領域での経験が豊富で、メンタル休職者の再発率抑制の面で高い実績をもつ専門家集団です。臨床心理士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタントなどの専門職が、リスクマネジメントの観点も含め、企業や人事部門の方々に対するサポートを展開しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今回は、体験学習ができるワークショップ形式で進行します。困難ケースの概要をどのように把握するかについて学習ゲーム形式で学び、問題点を明らかにした上で、企業がすべきこと、したほうがいいこと、しないほうがいいことをリスク管理の視点も入れながら検討します。
企業と専門家がコラボレートすることでのメリットや回避できるリスク、そして組織にもたらされる好影響がどのように健康経営につながっていくのかを、事例を通して実感することができます。
皆さまのご参加をお待ちしております。
- 竹内 宏樹氏(たけうち ひろき)
- キューブ・インテグレーション株式会社 シニアコラボレーター/臨床心理士・キャリアコンサルタント
- 企業で人事労務業務に従事後、 心理職に転向する。精神科クリニック・教育委員会・保健センターなどでの業務に従事後、EAP機関に勤務、勤労者を対象としたカウンセリング・セミナーの実施・リワークプログラムやストレスチェックシステムなどの構築・運営などに携わる。近年は企業の組織支援にも力を入れている。
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