[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
管理職必須! 将来の利益につなげる会計の「知恵」
株式会社アビタス 講師/米国公認会計士(U.S.CPA)/公認内部監査人(CIA)
伊藤 勝幸氏
管理職の役目とは何でしょうか? それは、将来の企業価値向上につながる次の一手を見定めることです。簿記などの会計「知識」があれば企業の現在までの姿を知ることはできますが、次の一手を打つにはそれだけでは足りません。本講演では、会計情報から何を読み取れば次のアクションにつなげられるのか、すなわち、将来像を描くために必要な会計の「知恵」を理解していただきます。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
会計研修でよくあるのは、財務諸表の主要項目や代表的な財務指標の見方を理解するといったものですが、このようなカリキュラムが許されるのは新人研修だけです。それより上の階層、特に管理職向けにこのような研修が行われているとしたら、貴社の会計研修のあり方を今すぐ見直す必要があるかもしれません。
管理職の役割は、業績、ひいては企業価値を向上させるための施策を打つことです。ところが上記のような研修で得られるのはあくまで会計の「知識 」であり、会計情報を実際の施策につなげるために必要な会計の「知恵」は決して身につきません。
では、会計の知恵はどうしたら身につくのか。それは、損益計算書、そして貸借対照表とキャッシュ・フロー計算書のごく基本的な項目とその数値が意味するところを、「経営者の視点で」とことん深堀りすることから始まります。そして、例えば次のような問いに答えられるようになることです。
売上高、売上原価および売上総利益の中でもっとも重視すべき項目はどれか?(答えは売上総利益)
売上総利益を増やすために必要な五つの施策とは?(答えは講演で)
上記の五つの施策の一つは「販売単価を引き上げる」であるが、その際に留意すべき八つの指針とは?(答えは講演で)
本講演では、「実務への即効性の高い会計研修プログラム」のあり方について具体例を交えてご紹介いたします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
当社は、米国公認会計士(U.S. CPA)、米国弁護士をはじめとする国際資格の取得スクールです。同時に、企業様向けのオーダーメードの研修も数多くご提供しています。米国会計基準(US GAAP)や国際会計基準(IFRS)をベースとした財務会計研修を中心としながら、企業価値評価や内部統制など幅広いテーマで、新入社員向けの研修から経営陣を含む階層研修まで、さまざまなレベルの研修を実施しています。
〈研修例〉
企業会計入門(新入社員向け)
投資分析基礎研修(若手・中堅社員向け)
取締役のための会計研修(経営層向け)
国際資格の専門校という特殊性から、当社では欧米で行われている会計研修のカリキュラムの研究を常に行っています。また、日本を代表するグローバル企業において研修を実施する中でさまざまなニーズを把握しており、その中でも先進的かつ即効性の高いプログラムをご提案できると考えています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
現場のリーダーである管理職の多くは、会計研修があまり好きではありません。会計を知ることが自らの実績向上に直結する、という実感が持てないからです。そんな中で最も避けるべきなのは、「会計は経理・財務の仕事だから自分には関係ない」という思いを強くさせるだけの研修です。
研修参加者の目の色を変えさせ、「会計は役に立つものだ」と実感させる研修カリキュラムとはいったいどんなものなのか? そして、管理職にとって本当に必要な会計研修とはなにか?
当日はこのような疑問にお答えしたいと考えております。
- 伊藤 勝幸氏(いとう かつゆき)
- 株式会社アビタス 講師/米国公認会計士(U.S.CPA)/公認内部監査人(CIA)
- 大学卒業後、渡米してシアトルを拠点とした製造メーカーに勤務。帰国後、大手監査法人の金融部に所属し、金融機関に対する会計監査、自己資本比率規制監査、IFRSコンバージェンスアドバイザリー業務などを行う。U.S.CPA、CIAを取得。アビタスで常にトップクラスの評価を受ける人気講師。
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