[会場]大手町サンケイプラザ [後援]厚生労働省
講演者インタビュー
明日から実践できる! 若手社員が指示待ち型から自律自走型人材に変わる5つのポイント
株式会社Curio School 共同創業者 取締役
若松 誉典氏
ダメ出しするとへこたれる、言われたことしかやらない、頑なに自分の考えの正当性を主張する……若手社員の“あるある”を解決するため様々な研修を実践していても、必ずしも期待通りの成果を上げられていないかもしれません。2015年の創業以来500人超の若手人材を、「自ら課題を見出し、自ら動き、自ら周りを巻き込む」自律自走人材へと変えてきた手法の一部を体感していただきます。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
人口構造の変化、コモディティー化の加速、グローバル化など複雑性を増す事業環境のなか、イノベーション・新規事業開発、多様な人材・異業種との協業、社内外の他組織との協働が当たり前の時代になっています。そのような環境のもと、「自ら課題を見出し、自ら動き、自ら周りを巻き込む」ことができる自律自走型人材の必要性は増す一方です。
人材開発担当者は、従前から自律自走型人材の育成に取り組んでいますが、下記のような課題は、相変わらず大きな課題だと思われます。
・相手の考えを引き出せない、理解できない
・自分事として捉えず、当たりさわりのない意見をうまく言うことでごまかしている
・quick&dirty でもいいので、とにかく出してフィードバック&改善を繰り返す、という行動がとれない
・周囲の目、役割・立場を気にして、自分の意見を言うことが難しい
・多方面からの指摘に振り回され動けなくなってしまう
本講演では、このような課題意識に対し、イノベーションを志向する多くの先進企業が導入している思考プロセス「デザイン思考」を用いた取組みをご紹介します。そのうえで、事例と演習を通じ、イノベーション時代における自律自走型の人材・組織の開発に向けて、明日からできる五つのポイントを考察します。
※デザイン思考:「理解と共感」「問題の定義」「解決策(アイデア)発想」「プロトタイプ&テスト」のサイクルを回す思考プロセス
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
Curio School は、“Empower your future, Empower our future”の理念のもと、2015年にスタートしました。「デザイン思考」を活用したプログラムを学生(小~大学生)、若手社会人にご提供しています。
「自ら課題を見出し、自ら動き、自ら周りを巻き込む」ための本質的な思考力を、限られた局面で使うスキルとしてではなく、あらゆるシーンにおいて活かすことができる思考プロセスとして定着することを志向しています。“How to use Skill” ではなく、“How to use Brain” を意識していることが特徴です。
プログラムの場では、“Learn by Doing” を実践しており、自らの頭で考え失敗と成功を繰り返しながら、自身の思考の特徴を確認しつつ、自律自走型人材の思考プロセス・マインドセットを育成しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちの取組みは、年代・組織・経験を問わず、周囲の共感を産む考えを出せる力が身につく点に特徴があります。
例えば、中高生と企業が協働してイノベーティブな商品・サービスを企画するプログラム『Mono-Coto Innovation』では、ビジネス経験のない中高生が、自ら課題を見出し、イノベーティブな商品アイデアを企業・社会人に提案し、“対等に議論”を交わしています。(その一部は企業が商品化に向けて動き出しています)
本ワークショップでは、事例を通じて育成のポイントを考察しますが、現在の課題・お悩みと照らし合わせていただければと思います。皆さまの人材育成の一助となれば幸いです。
- 若松 誉典氏(わかまつ たかのり)
- 株式会社Curio School 共同創業者 取締役
- 東京海上を経てアドバンテッジリスクマネジメントに参画、企業向けメンタルケア等の新規事業開発、同社IPOを主要メンバーとして推進。
その後コンサル会社(アクセンチュア戦略等)で、環境・教育・農業・オープンイノベーション等に携わる。
キュリオスクール創業に参画、デザイン思考を活用した人材開発を推進中。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
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