日本の人事部「HRカンファレンス2017-春-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2017年5月16日(火)・17日(水)・18日(木)・19日(金)開催 [会場]大手町サンケイプラザ [後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2017-春-」トップ講演者インタビュー> 藤森 亜紀子氏(株式会社ウィル・シード GHRD事業部 ゼネラルマネジャー)インタビュー

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日本企業はグローバルに活躍できるリーダーを育てられるか~理想と現実~

藤森 亜紀子氏 photo

株式会社ウィル・シード GHRD事業部 ゼネラルマネジャー

藤森 亜紀子氏

海外赴任者の平均年齢は45歳を超え、グローバル化を志向する企業にとって、人材育成は急務と言えます。しかし、国内事業を中心に発展してきた企業に、グローバル事業を推進できる人材が育つ環境があるのでしょうか? 育成環境として“海外の職場”に注目した「海外企業インターン(PT)」のウィル・シードと「新興国NGOインターン(留職)」のクロスフィールズが、そのインパクトをご紹介します。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

どうすれば、グローバルで活躍できるリーダーは効果的に育成できるのか? この命題を追いかけてきたウィル・シードとクロスフィールズによる共同講演です。私たちは、人材育成の現場として“海外の職場”に注目し、その修羅場経験を通じて、海外で異文化の人たちと働く感覚を身に付け、やりがいや意義を見つけ、自身の強み・弱みに気付いてもらうことを意図してプログラムを提供してきました。

参加者は一定期間、母国語や会社名・役職、気の知れた同僚・上司という“武器”を奪われ、新たな職場への貢献を徹底して求められる体験をします。本講演では、彼ら・彼女らの変化、その変化が職場で起こしたムーブメント、変化の大きさを左右した要素など、具体的な事例を紹介しながらその効果に迫ります。

実は、似て非なるプログラムを手掛ける二つの組織は、お互いに刺激を与え合うライバルでもあります。しかし、日本企業のグローバル化を“人材育成”の側面から支えるという目的においては同志であり、このたび、私たちの経験を共にご紹介することにいたしました。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

ウィル・シードは、海外トレーニー(自社の海外拠点派遣型研修)という“ニッチ”なテーマに唯一取り組み、数々の新しいサービスを開発・提供してきた点に特徴があります。
どうすれば、グローバルで活躍できるリーダーは効果的に育成できるのか? この命題を追いかけてきたウィル・シードとクロスフィールズによる共同講演です。私たちは、人材育成の現場として“海外の職場”に注目し、その修羅場経験を通じて、海外で異文化の人たちと働く感覚を身に付け、やりがいや意義を見つけ、自身の強み・弱みに気付いてもらうことを意図してプログラムを提供してきました。

参加者は一定期間、母国語や会社名・役職、気の知れた同僚・上司という“武器”を奪われ、新たな職場への貢献を徹底して求められる体験をします。本講演では、彼ら・彼女らの変化、その変化が職場で起こしたムーブメント、変化の大きさを左右した要素など、具体的な事例を紹介しながらその効果に迫ります。

2011年、海外トレーニーおよび海外赴任者に対して、派遣期間中のモニタリングサービスを開始し、このサービスを通じて、日本人が海外の職場で、いつ、何に成長を阻害・促進されるのか、膨大なデータが蓄積されました。データを振り返ると、日本人赴任者に囲まれて日系顧客営業に忙殺される派遣者もいれば、派遣国で発見したビジネスモデルを自社に転用する提案を行う派遣者など、その状況はさまざまです。しかし、そこには“どのような派遣者”が“どのような環境”で“どのような成長”を遂げるのか、そして、“どのような介入が成長を後押しするのか”一定の法則を見出すことができます。

海外プラクティカルトレーニング(海外他社への職場派遣型研修)では、その法則を基に、より短期間で、参加者のグローバルビジネス適応力を高めるサービス設計をしています。また、モニタリングサービスで培った介入方法を同サービスにも転用し、効果をより高めています。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

経営層でもない、30歳前後のビジネスパーソンにこれだけの投資を行うことに意味があるのか、というご質問をしばしばいただきます。皆さまのお考えはいかがでしょうか。

私たちのプログラムは、グローバルで活躍するリーダー育成における万能薬ではありません。関わる国・地域や担うべき機能における専門性強化も必要不可欠です。しかし、日本人に圧倒的に不足する、異文化の人たちの考え・やり方に耳を傾ける、受け入れる、そして自分のやり方を主張するという、建設的なコミュニケーション経験(スキル)は若いうちに身に付ける必要があると実感しています。また、新興国でビジネスの原点(顧客や社会のためになるモノ・コトの提供)を体験することは、国内・国外問わず「働く」を見つめ直すきっかけにもなります。本講演では、プログラムを通じて派遣者のコミュニケーションや仕事観に生まれた“変化”もお伝えします。

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講演者プロフィール
藤森 亜紀子氏(ふじもり あきこ)
株式会社ウィル・シード GHRD事業部 ゼネラルマネジャー
ミネソタ大学教育行政政策研究科修士課程修了。2008年株式会社ウィル・シード入社。新規事業であるグローバルHRD事業部立ち上げ時より商品開発を担当。海外トレーニー向けモニタリングサービス、海外派遣型プラクティカルトレーニング(PT)で約600名以上の海外業務研修生に対して研修やコーチング面談を企画・実施している。

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