日本の人事部「HRカンファレンス2017-春-」 人の採用・育成・マネジメントに携わる皆さまが集う、日本最大のHRイベント
2017年5月16日(火)・17日(水)・18日(木)・19日(金)開催 [会場]大手町サンケイプラザ [後援]厚生労働省

講演者インタビュー

日本の人事部「HRカンファレンス2017-春-」トップ講演者インタビュー> 山田 昌哉氏(公益財団法人 日本漢字能力検定協会 普及部部長)インタビュー

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論理的文章を書くためのメソッドとは

山田 昌哉氏 photo

公益財団法人 日本漢字能力検定協会 普及部部長

山田 昌哉氏

2013年から開始した「文章読解・作成能力検定(文章検)」の企業活用が増えています。文章コミュニケーション能力は業務に必要なベーシックスキルですが、若手・ベテラン問わず、社員のスキルに課題を感じている企業が少なくないようです。本講演では、簡単なケースワークで文章作成に取り組んでいただき、「文章検」で好評いただいている論理的文章作成のメソッドをご紹介いたします。

―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

グローバル化が進む現在、ビジネスにおける業務の高度化とIT化は、求められる日本語力を大きく変化させました。前例・前提がない状況下で業務を進めるためには、関係者が理解しあい、納得できる論理的なコミュニケーション力が必要です。また、コミュニケーションの方法は、対面から電話、電話からメールやシステムへと変化してきました。現在は複数の関係者と文章でやり取りし、その履歴を残す必要性が求められるようになったといえます。

経営者や管理職、人事の皆さまから、「ビジネスにおいて文章の重要性が増している」というお声をいただく一方で、「報告書を読んでも、何を言いたいのかわからない」「多くの情報を詰め込みすぎていて、読むだけで時間がかかる」「専門用語を使わずに、顧客や他部門へわかりやすく説明ができない」「文章能力をどのように育成すればよいのかわからない」などといったお悩みもうかがいます。

当協会は「文章能力は育成可能な技術」であると考えています。一般的に「文章能力」と一括りにされているものは、実は複数の能力によって成り立っています。それらを測定し、不足するところを補えば、一定レベルの論理的な文章能力は誰でも身につけることが可能です。

今回の講演では、その複数の能力とはどういうものなのか、また、それらをどうやって育成するのかをご紹介したいと思います。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

日本漢字能力検定協会は、その名のとおり「漢検」を運営していますが、「日本語・漢字を学ぶ楽しさを提供し、豊かな社会の実現に貢献する」を理念として掲げる公益財団法人です。社会生活で必要な日本語の運用能力の向上に向けて、さまざまな活動を行っています。

今回ご紹介する「文章読解・作成能力テスト(文章力テスト)」は、「文章から情報を的確に読み取る能力」と「論理的で、相手にとってわかりやすい文章を作成する能力」を測定するテストです。テンプレートや表現のテクニックといった文章指導ではなく、文章能力自体を測り、テキストで学習することで能力を育成するコンテンツです。2016年から開始したばかりですが、すでに多くの企業で導入が進んでいます。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

漢検協会というイメージから、「美しい」「正しい」文章の作成法というイメージを持たれるかもしれません。しかし、当日ご紹介する内容は、「相手に間違いなく伝わる、簡潔な文章」の作成法です。このコンテンツが皆さまのお役に立てれば幸いです。

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講演者プロフィール
山田 昌哉氏(やまだ まさや)
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 普及部部長
1999年(株)キーエンスに入社。コンサルティングセールスや社内人材育成プログラムの導入推進などを経験した後、2005年に(公財)日本漢字能力検定協会に入職。学校教育だけでなく、大学・企業での教育プログラム開発、人材育成サポートの実績多数。

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