[会場]大手町サンケイプラザ [後援]厚生労働省
講演者インタビュー
女性管理職育成のカギを握るのは? ~普通の女性社員が管理職になっても良いと思う秘訣
株式会社サクセスボード 取締役/Woman’sCareer 事業部長
藤崎 葉子氏
管理職を目指して欲しい女性社員にこんなお悩みはありませんか? ●女性管理職は敬遠されがちでチャレンジする女性社員がいない。●管理職一歩手前の女性に、もっと実力をつけてほしい。●女性ならではのライフイベントを乗り越え、管理職に挑戦してほしい。本講演では、これらのお悩み解決に向け、多くの女性研修から得られた知見をもとに女性管理職育成のポイントは何かに迫ります!
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
2016年、Woman's Career事業部では、企業や団体の女性社員のべ800人、女性社員の上司のべ700人に対して研修を行いました。昨年施行された女性活躍推進法の影響で、研修ニーズは爆発的に増加しています。中でも、管理職一歩手前の女性に向けた研修に対して、昨年度は最も多くのお問い合わせをいただきました。
弊社の女性リーダー育成研修「ジャンヌ・ダルク」シリーズは、リーダーになることへの不安の払しょく、ワンランク上のビジネスウーマンになるためのスキルなどのコンテンツをご提供しています。オプション企画として特に人気があるパネルディスカッションでは、受講生から先輩の女性管理職に対して、「管理職になって後悔したことはありませんか?」という質問がたびたび寄せられました。管理職への漠然とした不安を象徴するような質問ですが、これが受講生の本音かもしれません。一方、当研修の受講後、約70%以上の受講生が「管理職を引き受けたい」という前向きな姿勢を見せており、確実に研修の成果が出ていることがわかります。
今回の講演では「普通の女性社員が管理職になってもいいと思う秘訣」を取り上げ、自ら上を目指す上位数%の女性たちではなく、実力があるのに管理職への挑戦を尻込みしてしまっている層、つまり“普通の女性たち”をいかに研修で勇気づけるのかをお伝えしたいと思います。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
サクセスボードは、2006年に創業して以来、一貫して企業で働く人の「キャリア開発」に取り組んできました。女性のキャリア支援に対するニーズが急速に高まる中、女性活躍推進法の施行前よりいち早く、Woman's Career事業を立ち上げ、おかげさまで5年目を迎えました。
研修メニューとしては、ライフイベントをふまえたキャリアデザインを学ぶ「ポール・スター研修」、仕事と家庭の両立をテーマとした「レインボー研修」、今回講演テーマにもなっている女性管理職への意識を育てる「ジャンヌ・ダルク研修」、そして女性を部下に持つ管理職向けの「リアル・イクボス研修」と四つの研修が確立し、お客様のニーズに合わせてカスタマイズ事例も増えました。
多くの女性へのキャリアカウンセリング実績や、自身も子育てと仕事の両立に悩みながら「小1の壁」を乗り越えた経験などを盛り込むことで、受講生の共感を呼ぶ研修が好評を得ています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
男女はプロとして行う仕事のクオリティーや能力に差は無いと思いますが、人生についての考え方や感性、コミュニケーションの取り方にはそれぞれに特性があり、その違いをいい意味で活かすべきだと考えています。違いを無視・同化することで解決するのではなく、尊重し合い、強みに変えることが真のダイバーシティの第一歩だと思うからです。
その根拠として脳科学の知見も取り入れ、論理的に整理し、働く女性たち、まだまだ男性が大多数を占める管理職の双方に研修を行う、ダブルアプローチも得意としています。
また、弊社の目指すビジョンは、顧問の慶應義塾大学名誉教授・花田光世氏も提唱する「キャリア自律」です。女性ならではの壁を乗り越えつつも、それが実現できるように研修やキャリアカウンセリングを駆使し、お客様とともにサービスを開発したいと思っておりますので、お気軽にご相談ください。
- 藤崎 葉子氏(ふじさき ようこ)
- 株式会社サクセスボード 取締役/Woman’sCareer 事業部長
- 大学卒業後、金融業界にて営業、新規事業に従事。その後ベンチャー企業で人事を担当、キャリア開発の重要性を感じ教育研修の道へ。現在(株)サクセスボードにて多くの企業の女性活躍推進に携わり、2013年女性労働協会認定講師となる。ライフワークとして12年間女性向けキャリアカウンセリングを実施。7歳女児の母。
「日本の人事部」「HRカンファレンス」「HRアワード」は、すべて株式会社アイ・キューの登録商標です。
当社はプライバシーマーク取得事業者です。類似のサービスやイベントとの混同にご注意ください。