講演者インタビュー
採用が変われば組織が変わる
~組織変革を加速させる「人材採用」の新たなカタチ~
株式会社Legaseed 代表取締役
株式会社ジョブシミュレーション 取締役
近藤 悦康氏
300社を超える様々な業種規模の組織開発のコンサルティングを実施した中で、最も大きな変化を生み出す方法が「新卒採用」の抜本的変革でした。新卒採用の実行プロセス、選考方法を変えるだけで、優秀な人材を採用できるだけでなく、既存社員の意識や行動が変わる機会になります。組織をダイナミックに変革させ、収益の向上、離職率の低下、モチベーションの向上、関係性強化につながる新卒採用の新たなスタイルをお伝えします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
近藤:経営者や人事担当者に「自社の組織で課題に感じることは?」と尋ねてみると、代表的な答えとして次の五つの課題が挙げられます。
- 働くスタッフのモチベーションを高め成果をあげたい
- 組織としての一体感やチーム力を高め生産性をあげたい
- スタッフの当事者意識を高め、能動的な組織にしていきたい
- マイナス要因の離職をなくし、定着の高い組織にしたい
- 管理職の指導力を強化し、新人の育成スピードを高めたい
このような課題を解決するために多くの企業は「研修」を実施します。私はもともと社員研修を提案する企業にいましたので、「研修」の有効性は知っています。しかし、「研修」の限界も知っています。実は研修以上に、ダイナミックに社員や組織が良くなる方法があります。それが「人材採用」活動に社員を巻き込むことです。採用活動は、次のような機会が生まれます。
- 社員がこの会社で働く意味を見出す機会
- 会社の魅力や可能性を発見する機会
- 会社や社員のビジョンや未来を創造する機会
- 後輩を育てることへの覚悟を固める機会
- 社員同士の一体感が創造される機会
- 会社の課題に目を向け、変革を誓い合える機会
これだけの機会を一気に満たせるプロジェクトが採用活動です。良い人材を採用するという視点にとどまらず、社員や組織を良い方向に変革する視点を盛り込んだ採用活動の新たなカタチを、実例を交えてお伝えします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
近藤:当社は「はたらくをしあわせに」をテーマに、企業の人事部門の支援を行うコンサルティング企業です。人材の採用から、育成、制度設計までを一手に担っています。これまで業種業態、企業規模問わず300社以上の企業でコンサルティングや研修を行い、人材の活性化により業績が向上する数々の実績をつくってきました。
なかでも人材採用は、ターゲット人材を集める集客支援から、会社説明会から選考プログラムの企画設計、面接官・リクルーターのトレーニング、内定者フォロー・育成プログラムの実施まで一気通貫したコンサルティングを実施することで、着実に採用目標を達成する支援をオーダーメードで行っています。
また、当社が創り出す人材採用のスキームは、求める人材が採用されるだけでなく、既存社員の意識変革や、管理職の育成スキル向上、組織活性化につながる施策が埋め込まれているため、組織をダイナミックに変革させる機会になります。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
近藤:組織をつくる上で最も大切なひとつとして挙げられることは「誰を仲間に入れるか」ではないでしょうか?人が事業をつくるわけです。おいしい料理をつくるには「素材」が重要です。素材が悪ければ、調理技術で工夫しなければなりません。しかし素材がよければ、ほとんど調理しなくてもおいしいものです。
「人材育成」や「人事制度」の仕組みも大切ですが、採用する人材の「素材」を良くする取り組みが重要だと私たちは考えます。2016年の新卒採用市場は競争が激化します。組織を形成する根本の「人材採用」の考え方、取り組み方をこの機会に見直してはいかがでしょうか? 新常識がこの講演には詰まっています。
- 株式会社Legaseed 代表取締役
株式会社ジョブシミュレーション
取締役 - 近藤 悦康氏(こんどう よしやす)
- アチーブメント(株)勤務後独立。中小企業に年間2万名の応募を実現し、NHK、テレビ東京に取り上げられた常識を覆す人材採用と組織活性の仕組みを創る。業種規模問わず300社以上にコンサルティングを実施。研修受講生は延べ60,000名以上。独自開発した人材採用、育成のメソッドで数々の業績向上の実績をもつ。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
- 〒107-0062 東京都港区南青山2-2-3 ヒューリック青山外苑東通ビル6階
- E-mail:hrc@jinjibu.jp