講演者インタビュー

――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

観音寺：日本人は「交渉ベタ」だと言われますが、交渉は外交官や弁護士などの特殊な人がするものと考え、できる限り交渉から遠ざかってきた人が多かったからではないでしょうか？ 実際には多くの人が、取引先やお客、上司や同僚、他部署の人、夫婦、親子、友人、さらには、ご近所の人との間で日常的に交渉を行っています。

ビジネスの現場で、何年・何十年にわたり交渉実務に携わっている人でも、体系的に「交渉」を理解していないと学習効果や交渉成果をあげることができません。また、我流で交渉を行ってきた人は、部下などに交渉を教えることができません。一方、交渉理論は知っていても実践しない（できない）人も、交渉成果をあげることはできません。なぜなら「交渉」は、言動で表現しない限り相手には伝わらないからです。行動しない人は「頭で分かったつもり」になっているだけで、腹の底からそう思っていないため、実行に移すことができないのです。交渉は決して難しいモノではありません。いくつかのポイントや基本を押さえ、ちょっとした習慣を身につければ、簡単に会得できるスキルです。

今回の講演ではまず、交渉を体系的に理解してもらうために「5・6・7」理論のフレームワークを説明します。その後、交渉理論を実践するため、即効力のある「交渉タクティクス(戦術)」実習を中心に行います。参加者の皆さまは、ぜひ交渉タクティクスをお持ち帰りください。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

観音寺：当プログラムは、イギリスのPMMSコンサルティング・グループ(1970年設立)が、ビジネス現場における実践を通して開発した交渉研修です。世界60地域で高い評価を受けており、弊社は、2002年に同社からライセンスを取得し、日本国内において独占的に『戦略的交渉力セミナー』を実施しています。

「信頼関係をベース」にした、日本人にも受け入れられやすい交渉プログラムなので、さまざまな業種・職種のクライアント企業様にご採用、さらにはリピートオーダをいただいています。弊社は、この12年間「交渉力」だけに特化して、当プログラムのブラッシュアップに努めてきましたので、最も成果の上がる「交渉セミナー」を実施できると自負しています。
また、2014年春には「行動習慣化システム」の特許を持つ株式会社ネットマンと提携して「交渉力＆行動習慣化：融合研修」を開発し、さらに実践的で交渉成果のあがるセミナーにしました。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

観音寺：前述のように、交渉は決して難しいモノではありません。今回の講演で交渉理論のフレームワークなどを体系的に把握されると、きっとそのことがおわかりになるでしょう。また、交渉に自信を持って臨んでいただくため、今回の講演では「交渉タクティクス」演習を中心に行います。すぐに実行に移せるタクティクスを、ぜひ身に着けていただきたいと思います。また、ワークを楽しみながら、まずは参加者の皆さまが交渉スキルを会得し、交渉の面白さを体感していただきたいとも思っています。皆さまのご参加を、心からお待ちしております。