講演者インタビュー
組織診断による仕事の渋滞原因の解明と、効率アップのための3ステップ
株式会社人材育成社 取締役 人材育成コンサルタント
芳垣 玲子氏
「残業ゼロ」時代を迎え、従来にも増して仕事の効率化が求められています。仕事が進まない、残業が多いという状況が続けば、従業員のストレスは増え、企業の業績は悪化していきます。仕事が渋滞する原因を定量的、定性的調査によって明らかにし、効果的な対策を実施することで仕事の効率は劇的に改善します。弊社がコンサルティングを通じて実践し、効果を上げてきた3つのステップを事例を交えて紹介いたします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
芳垣:政府が「新たな労働時間制度」を検討し、今後は「働いた時間ではなく、成果で評価される仕組み」が制度として実現する可能性が高くなってきました。「残業代がゼロになる」という話題に注目が集まっていますが、単なる人件費の問題ではなく、「いかにして仕事の効率化を実現するか」という問題として捉える必要があります。
この問題に対しては、「研修で効率化の技法を学ぶ」「事務作業の効率化のためのIT化投資を行う」ことなどが実施されています。しかし、結果的にうまくいかなかったという話を耳にします。なぜ「失敗」するのかと言うと、企業独自の文化を無視して、いきなり技法やツールに頼ってしまうからです。
弊社では、こうした「失敗」を避けるために、三つのステップに則って「真の仕事の効率化」を実現するコンサルティングおよび研修を行っています。
(1) 組織診断、(2)課題解決策の提示、(3)解決策の定着
はじめに企業規模の大小にかかわらず、経営者から一般従業員までを対象に、調査を実施します。アンケート調査と、必要に応じて個別に一人・1.5~2時間のインタビューを行います。次に、調査結果を分析し、企業文化に合った解決策を作り、実施します。最後に、会社の中に残る「仕組み」を構築し、メンテナンス体制を整えます。今回は、この三つのステップを実施して効果を上げた具体的な事例をご紹介いたします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
芳垣:弊社は、「強い人材が育つ仕組み」を構築するコンサルティングを行っています。今回の講演でも、人を育てるという視点から取り組んだ事例をご紹介します。弊社のコンサルタントは、企業の一線で豊富な実務経験を持っていたり、大学で教員として研究・教育をしてきたりと、理論と実践の両面において十分な知識とスキルを持っています。
また、定量的、定性的分析に強いのが弊社の特徴のひとつです。たとえばコンサルティングでは、お客様に対して事前にアンケート調査等などを行い、統計手法を使った分析を加えてから正式に提案します。過去に実施したコンサルティングや企業研修で蓄積されてきたデータの多さも、他社にはない特徴だと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
芳垣:仕事の効率化については、「すぐに効く特効薬」や「あっという間に問題を解決する魔法」はありません。しかし、きちんと取り組めば確実に効果が得られる具体的なステップは存在しています。
その三つのステップの進め方を紹介し、仕事の効率化について皆さまが感じていらっしゃる疑問や不安を少しでも解消できるよう、お手伝いしたいと思っています。皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。
- 株式会社人材育成社
取締役 人材育成コンサルタント - 芳垣 玲子氏(よしがき れいこ)
- 法政大学大学院経営学研究科修了。キャリアカウンセラー、外資系保険会社、社員教育会社を経て株式会社人材育成社を設立。人材育成コンサルティングおよび、問題解決などの研修を多数の企業、自治体で実施している。著書は『突発的な仕事に先手を打つ 残業ゼロのビジネス整理術』(税務経理協会)他。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
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