講演者インタビュー
導入事例から学ぶ 企業研修におけるオンライン学習活用のヒント
株式会社ビジネス・ブレークスルー 企業研修部門 統括責任者
山口 裕二氏
Mooc(大規模オンライン公開講座)やEdTech(EducationとTechnologyを意味した造語)といったキーワードが、一般的に使われるようになってきました。1998年のサービス開始当初から、オンラインを活用した企業研修を展開してきたBBT。今回は、企業研修の具体的な導入事例から、皆様の企業で今後研修のオンライン化を進めるにあたって参考となるようなヒントを数多くご提供したいと思っています。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
山口:Mooc(大規模オンライン公開講座)やEdTech(EducationとTechnologyを意味した造語)といったキーワードが一般のメディアでも取り上げられるようになり、オンライン教育への関心が急速に高まっています。学習塾や英会話学校では、スマートフォンやタブレット端末、Skypeを使ったサービスが急速に普及しています。一方、企業においては依然として「集合研修」が主流ですが、今後はテクノロジーの進化とともにオンライン教育を積極的に活用していく企業が増えていくものと思われます。
BBTは、企業研修においても十数年前から、オンラインを活用した選抜研修、階層別研修などを数多く実施してきた経験・実績があります。新たにオンライン教育に参入してくる研修会社が増えていく中、BBTは経営人材・次世代リーダー育成など、戦略的人材育成の分野で長年実績・経験を積んできた唯一の企業といえます。1~2日の集合研修では決して実現できないような学習効果・成果をあげた「問題解決トレーニング」や、異業種他流試合を組み込んだ「選抜研修の事例」など、オンライン学習を活用した研修の具体的事例を詳しく、また数多くご紹介します。皆さんの企業がこれからオンライン教育を積極的に活用しながら研修体系を構築し、個別の研修をデザインしていく際のヒントや成功のポイントを、理論ではなく実践者としての経験をベースにご紹介していきます。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
山口:BBTは、1998年、まだブロードバンドもスマホなかった時代からオンライン教育のパイオニアとして活動を行って参りました。今年3月には、BBT大学の完成年度としてはじめて卒業生を輩出しました。また、来年2015年はBBT大学大学院が開学10周年を迎えます。私たちこれまで、教育機関として受講者の立場に立って、一歩先を行く学習プログラムやオンラインプラットフォームの開発を全て自社で行ってきました。さらに、受講者をサポートする教務・学習支援の方法論について、試行錯誤を重ねながらさまざまな知見・ノウハウを蓄積してきました。昨今、多くの研修会社がオンライン教育の分野に進出していますが、長年の実践者・経験者の立場から、学習効果を高めた企業研修事例などを中心に皆さまにお役にたつ情報を提供いたします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
山口:BBT大学大学院では、オンライン教育かつ2年間というハードなプログラムでありながら、90%近い修了率を実現しています。企業研修においては、受講者の動機付けをしっかり行うことで、100%に近い修了率を実現している例も数多くあります。「eラーニングを過去導入したがうまくいかなかった」「eラーニングはモチベーションが続かないので、やはり集合研修でないとダメだ」など、オンライン教育に否定的なご意見をお持ちの方にも、ぜひ参加していただければと思っています。もちろん、具体的に企業研修のオンライン化を検討されている方にとっては、よりお役に立てる情報を提供いたしますのでご期待ください。
- 株式会社ビジネス・ブレークスルー
企業研修部門 統括責任者 - 山口 裕二氏(やまぐち ゆうじ)
- 2001年ビジネス・ブレークスル―入社。企業研修部門の責任者。これまで、大手企業の経営人材、リーダー育成の研修企画に数多く携わる。オンライン上のディスカッションを取り入れるなど、「考える力」を身につけるための新時代のラーニング・ソリューションの開発・実践に取り組んでいる。
- 日本の人事部「HRカンファレンス」事務局
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