講演者インタビュー
映像が研修に劇的な違いを生む!?200社で利用されるムビケーション実証実験から紐解く
株式会社マイナビ 就職情報事業本部 研修企画統括部運営・開発部 部長
山田 功生氏
映像を使うと研修に変化が生まれるのか。ヘイグループと共同開発した“ムビケーション学習スタイル”を用いて、社会心理学研究者の正木氏(東京大学・採用学研究所)監修のもと、実証実験を実施。その結果を客観的なデータと共にお伝えします。また採用シーンでも「体験や体感」効果が上がると注目され始めているムビケーション。その新たな学習スタイルの可能性を、実際の活用事例を交えお話します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
ヘイグループと共同開発した『ムビケーション学習スタイル』は、限りなくリアルに近い職場を映像によって創り出す事で実現した、究極のビジネスシミュレーション型研修です。2014年4月にプログラムが完成し、この2年で約200社のお客様に導入していただきました。
同時に、この革新的な研修スタイルの効果を多くのお客様に、より分かりやすく伝えるにはどうすればいいか、といったことも考えていました。そこで今回、社会心理学者の正木郁太郎氏(東京大学・採用学研究所)にご協力いただき、ムビケーション学習スタイルと、これまでの一般的な学習スタイルによる研修でどのような違いが起こるのかを実験しました。研修の比較実験をすること自体珍しい取り組みですし、結果も驚くべきものとなっています。この結果の全貌をご紹介いたします。
また、ムビケーションは育成領域に留まらず、採用領域にも展開していきます。インターンシップや会社説明会に応用していこうという取り組みです。インターンシップは、ここ数年で定着してきましたが、実際の仕事内容とかけ離れた内容となっているケースも多く見受けられます。これをムビケーションで行うと、会場に居ながらにして実際の職場が疑似体験でき、本来のインターンシップの役割を大きく果たせるようになります。その詳細と事例についてお話しします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
弊社の強みは40年に渡る、採用・若手領域での実績です。マイナビ研修サービスでは「人に元気を、仕事に力を」という事業理念を掲げ、「精度の高い採用と基本のできる若手育成」をテーマに、人材育成の価値を提供しています。
企業が新入社員を採用し戦力化させるプロセスを長年に渡り支援してきたので、新入社員・若手社員に身に付けさせるべきスキルや考え方などについて、豊富な知識やノウハウを持っています。また、弊社が実施している新入社員公開研修は毎年1,000名を超える方々が受講しており、新入社員・若手社員に不足しているスキル・考え方などについても熟知しています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
『ムビケーション学習スタイル』の開発で重視した要素の一つに“ビジネスシミュレーション研修の進化”があります。体験によって学びを深めるビジネスシミュレーション研修は効果性の高い研修ですが、従来のものは「状況設定は紙」「講師が何役も務める」など実際の職場とは違和感があり、学習効果を減少させています。ムビケーションではそれらを克服するために映像を用いることで、リアルな職場を再現しています。今回の講演では、実際に使用する映像をお見せしながら進めてまいります。また、研修だけでなくインターンシップへの応用についてもご案内しますので、採用担当の方にも足を運んでいただき、新しい可能性を感じていただければ幸いです。
- 山田 功生氏(やまだ いさお)
- 株式会社マイナビ 就職情報事業本部 研修企画統括部運営・開発部 部長
- 2005年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現 株式会社マイナビ)に入社。新卒採用コンサルティングを経て、2009年から研修事業に携わる。現在はマイナビが提供する研修商材の開発責任者として、公開研修の企画運営している。また、ムビケーション学習スタイルの発案者として、各地で講演活動を実施している。
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