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日本の人事部「HRカンファレンス2015-春-[大阪]」トップ講演者インタビュー> 日高達生氏(株式会社リンクグローバルソリューション)インタビュー

講演者インタビュー

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グローバル企業の「赴任前研修」最前線

日高達生氏 photo

株式会社リンクグローバルソリューション 執行役

日高 達生氏

激化する国際競争の中で、国際業務を担う人材に求められるスペックは格段に高くなってきています。しかし、具体的な施策は、その内容や規模を各社試行錯誤され続けているのが実情ではないでしょうか。そこで、30年以上グローバル人材の育成支援をしてきた弊社が、赴任前・語学研修を企画されている人事ご担当者向けに大手企業の海外赴任前研修・海外要員選抜研修の事例や、昨今の赴任前教育のトレンドをご紹介します。


―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

日高:ここ最近、日系グローバル企業での「赴任前研修」の見直しや拡充が加速しています。その背景には、3点の理由があるように思います。

まず1点目。日本から送られる赴任者とローカルスタッフとの間で、年齢や経験知の逆転が起き始め、現地から見れば高給取りの日本人駐在員に向けられる目が厳しくなっています。そこで日本人駐在員には「現地に行ってから学べ」ではなく、「最大限準備をしてから、即戦力として赴任せよ」と求められる期待が変わってきています。

次に2点目です。日本企業が期待する海外拠点の位置づけが、「製造拠点」だけではなく、「営業・マーケティング・開発拠点」へと広がってきています。現地情報に長けたローカルスタッフや社外のパートナーを巻き込んだ、より複雑なコミュニケーションが求められているます。

最後に3点目。グローバル人材育成の開始時期の早期化です。一朝一夕で優秀な日本人駐在員を育てることは不可能なため、感受性や柔軟性の高い若年層の時期からそれなりの教育を施そう、という流れです。「階層別研修」「選抜研修」と「赴任前研修」の位置づけを明確化し、有機的な成長ストーリーを描き直す企業が増えているようです。

これらの背景を踏まえて本講演では、「赴任前研修」を何に基づいて見直すべきなのか、他の研修との棲み分けをどのように考えるべきかなどについて、他社事例を交えながらご紹介します。

―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

日高:当社の特長は、その「豊富な実績」と「専門領域の広さ」です。当社では、前身の旧インテック・ジャパン時代から30年近くもの間、毎年200社近くの「赴任前研修」をお預かりしています。また研修に参加された日本人駐在員の赴任後の様子をうかがうため現地法人に赴き、ヒアリングを重ねてきました。これらの実績と現場に対するリアリティーから、実効性のあるプランをご提案しております。

また、当社は多様なバックグラウンドの専門家がM&Aにより結集しており、日本企業のグローバル化に向けたソリューションを「人材開発(異文化適応能力・語学力向上、外国人採用)」と「組織開発(理念浸透や風土変革)」の両面からサポートできる、国内唯一のコンサルティング集団です。

蛇足ですが、当社も8か国籍、20~50代、男女などの多様性に富む組織。自社が提供するナレッジを駆使して発展してきたことも、説得力を増す一つの要因かもしれません。

―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

日高:日本企業における「グローバル人材育成」は、既にバズワード化されており、もやは実態を伴わない概念になりつつあります。各社の海外戦略は個別のものであり、求められる組織人事課題も個別性の高いものであるはずです。海外事業を加速させるためにあるべき人材育成の答えは、現場に足を運ばないと見えてきません。

当社が長年に渡り、各業界のトップ企業と歩んできた「赴任前研修」の歴史をひも解きながら、日本人に共通する課題を共有すると同時に、実効性の高い「赴任前研修」を今一度設計し直す上で何に立脚して設計すればよいのか、そのポイントを共有することで、日本企業のさらなる競争力向上に貢献したいと考えています。

講演者プロフィール
日高達生氏(ひだか たつお)
株式会社リンクグローバルソリューション
執行役
2003年 筑波大学卒業後、株式会社リンクアンドモチベーションに入社
2005年 スポーツ事業立上げ
2006年より、大手企業に対する育成・組織風土変革プロジェクトを担当
2012年より、リンクグローバルソリューション出向

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