これからの働き方を変えていくために
~日本マイクロソフトが実践する生産性を高めた取組みとは~
日本マイクロソフト株式会社 執行役 人事本部長
佐藤 千佳氏
働き盛りの社員に起こり得る介護問題、活躍を期待される女性社員が直面する仕事と生活の両立、競争激化による生産性の低下……。限られた資源で最大の成果を出すために、フレキシブルな働き方の実践が大きなインパクトをもたらします。社員のワーク・ライフバランスを実現し、生産性が高くリスクに強い組織を作るために必要なこととはーー。2013 年秋のHRカンファレンスでも好評を博した講演を基に、その導入のコツと、日本マイクロソフトの取組みを交えて、今取り組むべき意義を解説します。
(協賛:日本マイクロソフト株式会社)
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
佐藤:日本社会全体の課題を解決する施策として、ワーク・ライフバランスへの注目が一層高まっています。その大きな背景には日本社会の少子高齢化、また、そこから派生する労働力人口の減少があります。
現場に目を向けると、働き盛りの社員に降りかかる介護の問題、活躍を期待される女性社員が直面する仕事と生活の両立といった現象も大きな要因となっていると思います。このような経営環境の中、限られた資源で最大の成果を出すためには、時間や場所の柔軟性を持たせたフレキシブルな働き方の実践が大きなインパクトをもたらします。
今回の講演では、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役の小室さんに経営戦略としてのワーク・ライフバランスを実践するための考え方をお話しいただいた上で、具体的な取組みとして、日本マイクロソフトの事例を皆様にお伝えしたいと思います。フレキシブルワーク実現のため理論と実践事例をお伝えし、導入のコツ、今取り組むべき意義をお伝えしたいと考えています。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
佐藤:日本マイクロソフト社ではダイバーシティ&インクルージョンという経営戦略を掲げ、社員に対して、自己成長、自己実現ができる職場環境の実現に注力しています。その考え方に基づいてオフィス以外で働く環境を整えることで、売上比率の変化や営業社員一人当たりの生産性の向上、男女間による退職率差異の改善、コミュニケーション手法の多様化など、多くの変化が起こっています。その変化の根幹にはどのような価値観・企業文化が根付いているのか。実際の変化を起こすために実施した制度や、ITの活用について、お話したいと考えています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
佐藤:2013年秋の「HRカンファレンス」でも大変ご評価をいただきました講演を基に、社員のワーク・ライフバランスを実現し、生産性が高くリスクに強い組織を作るために必要なこととは何かを、お伝えできればと考えています。
本講演が、参加される皆さまにとってワーク・ライフバランスを考えたり、ヒントを得られる場にしていきたいと思いますので、ぜひご参加をお待ちしています。
- 日本マイクロソフト株式会社
執行役 人事本部長 - 佐藤千佳氏(さとう・ちか)
- 住友電気工業にてHRキャリアをスタートし、その後1996年にGEへ入社。コンシューマーファイナンス、コーポレート、ヘルスケア部門において、採用、M&A後のインテグレーション、組織・リーダーシップ開発など多岐に渡るHR経験を積み、キャピタル部門においてHR本部長職。2011年に日本マイクロソフトへ入社し、現職。