株式会社博報堂 PR局 部長
牧 志穂氏
長期投資家が企業活動による社会や環境への影響、企業倫理やガバナンスに注目しているように、就職活動中の学生も「社会貢献度」に目を向け始めています。企業が10年~20年先にどのような未来を描き、そこに向けどう貢献しようとしているのか。そして今の事業は、描いた未来像に繋がっているのか? あるべき姿と現在の企業活動を繋ぎ、学生にもわかりやすく伝えるストーリー戦略をご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
今の若い世代にとって、「魅力的な企業」とはどのような企業でしょうか?
社会課題に対応する事は、身近で当たり前という感覚を持つZ世代が、企業に入社しはじめています。子どものころから持続可能な社会について学び、テックカンパニーが急成長し老舗大手企業を抜き去る様を見てきた彼らは、“今”よりも“未来”にコミットしている企業に魅力を感じるのではないでしょうか。
企業も、これからの社会におけるパーパス(存在意義)や、中長期的なビジョンを設定し、未来への貢献を伝える必要があります。
この講座では、企業が設定したパーパスやビジョンと、現在の事業を繋ぎ、学生にもわかりやすく伝えるストーリーの描き方をお伝えします。企業活動が、中長期的に、どのように社会・環境面での成果を出せるのか。これを見える化し、リクルートや若手社員のモチベーション向上に役立てたい方におすすめです。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
ESG投資やSDGsへの貢献を伝える場で、注目が高まりつつある「ソーシャルインパクト」という指標があります。従来からの財務指標では表す事のできない、企業が社会や環境に与える影響を“インパクト”として評価指標を設定し、測定していく考え方です。
この「ソーシャルインパクト」を用いて、10年~20年後の未来において、自社がどのように貢献できるかを見える化する事は、リクルーティングの場でも活かせます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
経済成長を維持しながら、環境や社会へ与えるものは、負荷から“成果”に変えていくという逆回転が求められています。広告会社である博報堂も、2019年からSDGsプロジェクトを組成。課題解決に向かう、これからの企業と生活者の新しい関係を描いてます。この講演を通じて、皆さまが現在取り組んでいる事業が、持続可能社会に貢献できる道筋を発見してください。
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