コベルコ・キャリア・ディベロップメント株式会社 研修開発センター コンサルタント
岩谷 真弓氏
パワハラ防止法施行後、「パワハラが気になって部下を叱れない」「部下指導を躊躇してしまう」という管理者が増えています。このように管理・監督者が委縮しないために、具体的で実践的な「叱る技術」をご紹介します。また、パワハラの起こる背景には組織のマネジメントが関係しています。パワハラを端緒に組織風土改革に展開したコンサルティングの実例をご紹介します。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
パワハラ防止法が大企業に施行されて約1年。「以前に比べて部下を注意しにくくなった」「叱ることをためらってしまう」と考える管理者が増え、結果として「組織運営がうまくいかない」「組織がピリッとしない」と感じていらっしゃる方も増えたのではないでしょうか。
パワハラは現象にしか過ぎず、背景に組織のマネジメントに問題を抱えていらっしゃる企業もあるのではないでしょうか。
私どもの経験では、パワハラの背景には必ずといっていいほど、組織のマネジメントに問題が隠れています。そのため、パワハラ撲滅のためには表面的なパワハラ「火消し」教育のみならず、「組織風土改革」が必要となるケースがあります。
今回の講演では、パワハラ対応とともに、その背景にあるマネジメントに課題をお持ちの企業のご担当者さまに向けて「お役立ち情報」を提供いたします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
私どもは約36年前に神戸製鋼所の人事労政部門からスピンオフした人材開発専門企業であり、グループ企業および一般企業様の人材育成のお手伝いをしております。組織の中に入り込み、育成課題を一緒に解決することを得意としています。
たとえば神戸製鋼所の場合、各事業部の企画・人事部門とともに、ラインの職場・現場の人々の抱える育成テーマに焦点を合わせたコンサルティングを行なっています。活動からの経験・知見と、大学の先生方などのご指導を融合して、新たな研修開発やコンサルティングの実施にあたっています。今回ご紹介する「パワハラに関する実践知」も、こうした活動から誕生したものです。
本講演では、すぐに使える「パワハラにならない叱り方の技術」をご紹介します。一般的に「言い訳はさせない」「感情的になってはいけない」など、ステレオタイプの叱り方がありますが、真に部下の行動是正を求める場合、このような関わり方では奏功しません。従来手法とは一線を画す「実践的な技術」をご紹介します。
また、パワハラの背景には部下育成やコミュニケーション、モチベーションなど、マネジメントに関する問題が隠れています。私どもはご要望によって徹底したサーベイを行い、組織問題を抽出します。その後、「組織診断」をはじめ、さまざまな教育プログラムや活動のご提案を行います。今回の講演では、これらの実際事例もご紹介します。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
ご参加の皆さまには「パワハラYES・NOクイズ」や「あなたのパワハラ度チェック」など、楽しんで自己点検を行っていただけるツールをご用意しています。
「なぜ、パワハラが起こるのか?」という「パワハラのメカニズム」についても、私どもの考え方をご紹介します。
部下との関係性において、具体的にどのような関わりに留意すればよいかなど、ご自身のマネジメント行動の「ふりかえりの機会」として、また「今さら聞けないパワハラ知識」など、皆さまのお役に立つ内容をご準備しています。当日のご参加を心よりお待ちしております。
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