株式会社アイデアル 代表取締役社長
星山 相馬氏
我々を取り巻く環境は複雑さを増し、将来の予測が困難な時代にあります。この様な環境では、自ら考え行動できる人材の育成が非常に重要です。一方、どのような能力を、どのように育てればいいのか、具体的にイメージするのは難しいと思います。本講演では、正解のない時代にビジネスで成果を出すために必要な『思考力』について、その強化の必要性から具体的な鍛え方の手法までお伝えします。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
自社の社員を「自ら考え、行動できる人材」にしたいという声をよく聞きます。指示待ちではなく、主体的に考え、率先して行動する人材は、どの企業でも求められる人材だからでしょう。これまでに支援してきた企業では、行動指針に「自律性」や「主体性」の項目を入れたり、人事評価の項目にしたりすることによって啓蒙を図っていますが、なかなか期待通りの行動を促すことにつながらずに悩まれている状況にあります。
「自ら考える」ためには、個々の「思考力」を高める必要がありますが、「思考力を鍛えることは難しい」「結局はセンスによる部分が大きい」などと諦めてしまうことも多いようです。しかし、私たちは『思考力は鍛えることができる』と考えています。社員個々人の思考力を高める教育手法に悩んでいる経営者や人事の方々に、新たなヒントにしていただけると思います。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
2005年創業以来、多くのお客さまのさまざまな組織課題に取り組んできました。最近は、企業の中期経営計画や事業計画を、社員の方々と一緒に作り上げるためのワークショップによる支援が多い中、ある問題意識を強く持つようになりました。それは、戦略立案に必要なフレームワークの活用を促す際に、「フレームワークの理解はできるが、自社のビジネスへの応用にまでは至らない」「既存ビジネスの延長線上のアイディアにとどまる新規事業案しか出せない」など、戦略や新規事業をアウトプットするための思考力そのものが弱くなっている、という問題意識です。
今の時代、インターネット検索ですぐにさまざまな情報が入手できるため、どのようなことであっても、“答え”を得られるかのような錯覚に陥りますが、ビジネスですぐに成功するための答えが簡単に見つかるわけではありません。必要なことは、「さまざまな情報を組み合わせて自分で答えを創り出すための思考力」であり、それを鍛えることの重要性に帰結しました。そのための手法として体現したものが、イボルブメソッドです。これらの開発背景を含めた思考力強化のポイントをお伝えしていきます。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
コロナ禍の世の中でビジネスの先行きが見えないことに、不安を感じることも多いですが、大きな変化は、新しいものを生み出すチャンスでもあります。今の状況をポジティブに捉え、大きく変化する環境に適応するための柔軟な発想を持ち、思考のスピードを上げていきましょう。そして、より良い社会にするために共に成長できる方々と一人でも多くつながることができれば幸いです。講演へのご参加をお待ちしております。
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