株式会社JTBベネフィット 取締役執行役員
田中 宏和氏
VUCAの時代、過去にとらわれず企業が成長するためには、従業員一人ひとりの力が鍵となります。「自ら学び・考え・動く」自律的な社員を育て、多様化する従業員一人ひとりに向き合い支援することが不可欠です。今、EVP(従業員が感じるその企業で働く価値)が注目されています。本講演では、EVPとは何か? どのようにEVPを向上させるのか? 事例を交え、分かりやすく解説していきます。
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
VUCAと呼ばれる今の時代において、企業が持続的に成長するためには「自ら気づき、成長し、創る人財=つまり自律創造型人財を育てる」ことが必要であると考え、そのためのEVP向上の必要性をお話しします。
「一人ひとりの社員を強くする」ための具体的な方法を探している企業経営者や人事ご担当者に向けた内容となり、これからの働く人と組織の関係についてもフォーカスしていきます。
特に以下の課題をお持ちの方にEVP向上による効果をお話ししたいと思います。
(1)企業変革、事業ポートフォリオの見直し(そのための人財マネジメントに課題)
(2)イノベーションが必要で自律創造型人財に育成が急務(異業種参入、ビジネスモデル変革)
(3)人財が可視化できていない、従業員個々にアプローチできていない(OJT、集合研修の限界)
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
これまで従業員向けのサービス(社員イベントなど)を提供してきたJTBグループであるJTBベネフィットは、福利厚生サービス「えらべる倶楽部」を筆頭に、HR領域で従業員の働きやすさやエンゲージメント醸成を追求してきました。そのノウハウを基に新たに取り組むEVP(従業員が実感できるその企業で働く価値)について事例も交えて以下の三つのポイントでご紹介いたします。
(1)従業員起点での人財マネジメント
昨今導入が進んでいるHRテックとは異なるアプローチで、行動変容を起こします
(2)従業員個々人に合った、育成手法
マネジメント手法も変革され、働く人と組織の関係性が変わります
(3)EVP向上に向けた取組み(事例等)
従業員の職務経験に加え、「my will」そして「自律創造力の向上」がつながることで「Work happiness」が醸成され、EVP向上が図られます
皆さまが人財開発・組織開発に取組まれている中、参考になる情報をお話しできればと思います。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
AI、DX推進など、テクノロジーは必須ではあるが、主人公にはなり得ない!
「人間力」を武器に新たなイノベーションを創出する企業を応援したい!
JTBベネフィットを起業する際の失敗を通じ、「素晴らしいビジネスモデルがあっても組織が動かず事業は成功しない」「そしてその組織を動かすのは【人】」ということを痛感しました。
コロナの影響もあり厳しい環境変化もありますが、働く人と組織の関係性(信頼感)を見直し、EVP向上を図ることが持続的成長の近道だと考えています。
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