英語&スキルトレーング BizCom 代表
鹿野 晴夫氏
英語研修で結果が出ず、研修会社を変えたが、やはり上手くいかないという相談が少なくありません。原因を突き詰めると、社員のマインドがつかめてなかったことに行き着きます。弊社研修でも痛い失敗をしてきました。そこから分かった社員のホンネ「私がやる気にならない理由」と、研修会社が言わないホンネ「研修会社を変えなくても、今スグできること」を紹介。他社で実施中の研修にも活かせます。(協賛/株式会社 ビズコム)
―― 今回の貴社講演はどのような課題をお持ちの方向けの内容でしょうか?
社員向けの英語研修の実施を検討されている、あるいは見直しを検討されている、人事教育ご担当者や経営層に向けての内容です。弊社の20年にわたる分析では、成功する英語研修と失敗する英語研修の分かれ目は、「社員の英語学習に対するマインドをつかんだ研修設計になっているかどうか」にあります。
英語力アップには、時間がかかります。TOEICで換算すると、100点アップに200~300時間が必要とされます。ですから、英語研修で成果を出すには、受講者の自己学習が不可欠です。そこで、課題提出を義務付けたり、研修後にTOEICなどのテストを行ったりするのですが、自己学習を「やる人」と「やらない人」が出てきます。この差は、社員各自の英語学習に対するマインドの差です。
本講演では、この差に着目して、社員が自発的・自律的に自己学習を行う仕組みを作るヒントをお伝えします。
―― 今回の講演の聞きどころ・注目すべきポイントをお聞かせください。
弊社は2000年に創業して以来20年以上、企業内英語研修のお手伝いをしてきました。10年以上にわたって研修を継続していただいている企業が多い一方、数年に満たない期間で他の研修会社様を利用されたり、研修を中止されたりする企業もあります。お客さまに満足していただける研修を提供できなかったのは、弊社の失敗です。そこで、その失敗例から学び、成功している(続いている)他の研修と何が違ったのかを分析しました。
「同じ業種、ほぼ同じ年代、同じ英語レベルの受講生に、他社で成功している研修を行っても、研修の満足度があまり高くなく、自己学習の量がかなり少ない。結果として十分な成果にならず、お客さまにご満足いただけなかったのはなぜか?」
結論は、受講者のマインドセットの違いでした。人には、経験、教育、先入観などから形成される思考形式、心理状態である「マインドセット」があります。このマインドセットが受講者によって異なるのです。まず、学生時代に10年以上かけて作られた英語学習に対するマインドの違いがあります。さらに、社会人になって形成された成長に対するマインドの違いです。
本講演では、失敗した事例を題材に、研修に影響を与えるマインドセットと、マインドセットの把握の仕方、マインドセットに対応した研修設計のポイント、現在実施中の研修でもすぐに活かせる改善策をお話しします。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
英語研修の真の成果は、貴社の業績に貢献することです。しかし、短期間の研修で業績に貢献できるほどの英語力を身に付けることは困難です。では、何を持って英語研修の成果と呼ぶべきでしょうか。 研修に対する満足度でしょうか。TOEICなどのスコアアップでしょうか。我々は、研修前後の行動変容だと考えます。
英語学習における行動変容とは、自己学習の習慣を身に付けることです。自己学習により、継続的な成長を実現でき、貴社の業績への貢献につながります。自己学習は、成長のマインドセットができた証でもあり、その波及効果は英語のみにとどまりません。社員の成長を考える皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
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