入賞・受賞者
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- 入賞・受賞者
352件のご応募の中から、厳正なる審査を経て37件が入賞。さらに、『日本の人事部』会員28万人にアンケートを実施。5,679人の投票と、選考委員会による最終選考を経て、13組の最優秀賞・優秀賞が決定しました。2023年のHRを代表する顔ぶれをご覧ください。
最優秀賞・優秀賞
企業人事部門 最優秀賞

富士フイルムホールディングス株式会社
変化を成長のチャンスに!100人100通りのストーリーを紡ぐ
自己成長支援プログラム「+STORY」
企業人事部門 優秀賞

味の素株式会社
志を実現する従業員一人ひとりのWell-being向上へ。人財資産を強化する包括的取り組み
受賞者からのコメント
味の素グループは、創業以来一貫して事業を通じた社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで経済価値を向上し、成長につなげてきました。
味の素グループ版CSVであるASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)を、パーパス実現の中核と位置付けた理念体系を“Our Philosophy”として設定しています。このOur Philosophyのベースとしているのが、創業当時から大切にしている価値観である、味の素グループWay。その一つに「人を大切にする」があります。
今回の受賞により、当社の取り組みに対して人事専門の先生方のお墨付きが得られたことを、とても喜ばしく思います。今後も自信を持って従業員のWell-Beingを高める取り組みを創り出すことができます。
従業員がイキイキと働ける環境を構築することでより大きなASVを達成し、世界中の多様なステークホルダーの皆さまと社会の発展のために貢献し続けます。
企業人事部門 優秀賞

株式会社NTTデータ
Z世代の才能を引き出す「共創型OJT」による新入社員育成
受賞者からのコメント
私たちNTTデータは、『情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する』という企業理念を掲げています。
社会やお客さまに対して新しい価値の創造を行うため、多様な価値観や志向、個性を生かして活躍できる人材の育成が急務となっています。また、それを支える組織運営が求められています。
そのため2020年から新入社員育成を一新。これまでのように新入社員を仕事の初心者として扱うのではなく、新入社員同士のチームに大きなミッションを授けることにしました。何をするのか、どうやるのかを新入社員自身が考え、必要な知識やスキルを自学し、試行錯誤しながら形にすることで、主体的に考え行動できる人材として成長していくことを狙いとしています。当初は実験的に30人規模で開始しましたが、今年は対象を100人超に拡大しています。
今回の受賞を励みとして、Z世代の才能を開花させる人材育成や組織運営にまい進します。そして、若手社員の成長をテコに、さらなる価値提供ができる組織へと変革し、豊かな社会の実現に尽力します。
企業人事部門 最優秀個人賞

平松 浩樹氏
富士通株式会社 執行役員 EVP CHRO
受賞者からのコメント
当社は2019年に「IT企業からDX企業へ」という方針を掲げ、我々人事部門も経営トップの強いサポートのもと、ジョブ型人材マネジメントや、新たな働き方「Work Life Shift 」を短期間で全社展開してきました。これは人事メンバーが一丸となって取り組んだことと、そして、全社員が不安を乗り越えて新たな人事制度への適応に挑戦してくれたからこそであり、その点を評価いただいたことを大変うれしく思います。
人事制度改革にあたり我々人事は、社員と会社は「自律と信頼」でつながるという価値観を大切にしようと確認しました。管理・統制するのではなく、社員への信頼を前提に制度設計すれば、社員は自律的に挑戦し成長しようとするのだと。その結果「ポスティング」や「オンデマンド型教育」が大幅に活性化しました。
人事が変わるべきこと、挑戦すべき課題には共通したものが多々あります。日本企業全体の活性化に向けて、これからも企業を超えた学びや事例共有に貢献していきます。
書籍部門 最優秀賞

カゴメの人事改革 ―戦略人事とサステナブル人事による人的資本経営
著者:有沢 正人、石山 恒貴/出版社:中央経済社
受賞者からのコメント
戦略人事と人事部の役割の重要性は誰もが認識しています。しかし、人事戦略と経営戦略の連動をどのように成し遂げればいいのか、イメージが湧かないことも多いのではないでしょうか。本書の狙いは、カゴメ株式会社の人事制度改革を中心に、人事戦略と経営戦略の連動は幻ではないことを世に訴えることにありました。また本書は人事改革の当事者が語り、それを第3者の視点で読み解き、時に対話を織り交ぜながら作り上げたものです。それらが多くの方に手に取っていただくことにつながったのであれば、うれしい限りです。
カゴメの人事改革については、これまでも講演やメディアを通じて、従業員が働く場所を選択できる「地域カード」、業種を問わない副業制度、社内報での役員の報酬比率の公開など、数々の施策やエピソードをお伝えしてきました。それを本書では、どのような背景や意味、意義があるのか、戦略人事とサステナブル人事の両立という観点で詳細な情報を盛り込み、体系的に紹介しています。また、カゴメでの人事改革に至るまでの筆者(有沢)のキャリアについて、人事担当者のコンピテンシーの形成という観点から、多くのページを割いて説明しました。
本書が、新しい時代の人事改革の参考になり、人事発の多くのイノベーションにつながるのであれば、望外の喜びです。
書籍部門 優秀賞

CHANGE 組織はなぜ変われないのか
著者:ジョン・P・コッター、バネッサ・アクタル、ガウラブ・グプタ/翻訳者:池村 千秋/出版社:ダイヤモンド社
受賞者からのコメント
リーダーシップ論、組織行動論の大家であるジョン・P・コッター教授は、1970年代から米国の経営誌『Harvard Business Review』に論文を精力的に寄稿されてきており、我々『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』誌でも、折に触れて翻訳を紹介してまいりました。本作は、その40年以上にわたる蓄積に、最新の脳科学の知見と人間に対する理解が加わった、まさに集大成ともいうべき1冊です。
変化し続ける世界に適応できる組織や個人について、長年研究を重ねてこられた教授は、やがて、「なぜ人は時に変化に抵抗し、時に変化を先導するのか」という疑問に行き当たります。そこで発見されたのが、人間に太古から備わる「生存チャネル」と「繁栄チャネル」というキーワードです。ここから世界を眺め直すと、変革を進めていく際の大きな気づきが得られます。
コッター教授はいまなお「少しでも組織をよくする行動を生み出す一助となりたい」との熱い想いを口にされています。その情熱とメッセージが、皆さまのパワーの源となることを願っています。
書籍部門 優秀賞

パワハラ上司を科学する
著者:津野 香奈美/出版社:筑摩書房
受賞者からのコメント
どのような職場でパワハラが起きやすいのか、どのような上司のもとでパワハラが発生しやすいのかが明らかになれば、パワハラ対策をより効果的に進めることができると考え、これまで研究を進めてきました。本書は、パワハラに関する国内外の研究成果をまとめ、より多くの人がパワハラ問題や発生メカニズムを理解できるようになること、そしてパワハラ対策に科学的視点が導入されることを願って執筆したものです。
上司の立場にある方だけでなく、人事担当者の方にもぜひ読んでほしいと考え、手に取りやすい新書での出版にこだわりました。このたび、人事会員の投票によって本書が優秀賞に選ばれたということで、思いが通じたようで大変うれしく思います。
本書の目的は「この世から、誤った部下対応をしている上司や先輩を一人でも多く減らすこと」です。パワハラのない社会を実現するために、今後も多くの組織や企業で本書が活用されることを願っています。
人材採用・雇用部門 最優秀賞

株式会社XAION DATA
ソーシャルリクルーティングを加速する、次世代型AIタレント検索エンジン「AUTOHUNT」
受賞者からのコメント
我々は「AI×DATAで世界中の価値を最大化する」をミッションに掲げるデータプラットフォーマーです。世界中の埋もれた人・情報の価値を見出し、世の中に提供・社会実装していくことで、人の幸福に寄与できる世界の実現を目指しています。
今回、賞をいただいた「AUTOHUNT」は、Web上に分散する人物情報や企業情報をはじめとしたさまざまな公開情報をもとに、膨大なデータの中から人材を探し出すマッチングプラットフォームです。
人材獲得競争が日々激化する中で、日本では登録型の転職メディアを活用した採用手法が主流です。一方、グローバル市場に目を向けると、例えば米国では転職者が自身の職歴やスキルをWeb上に発信することが根付いており、それを受けて企業側もWeb上に公開されたデータを活用する採用手法が一般的になりつつあります。
日本でも同様の流れが来ると我々は考えており、「AUTOHUNT」を通じて、グローバルの新しい採用の概念を提唱し、テクノロジーを活用することで、日本の採用市場のアップデートを実現していきます。
人材採用・雇用部門 優秀賞

GoGlobal株式会社
最短2週間で海外進出・海外雇用を実現! 現地法人不要の海外人材雇用スタイル「海外雇用代行(EOR)サービス」
受賞者からのコメント
GoGlobal株式会社は2018年7月に設立したスタートアップ企業です。設立5年余りでありながら、世界82ヵ国に自社拠点を有しており、世界各国で海外雇用代行(EOR)サービスを展開しています。
EORサービスを活用することで、クライアントは各国に拠点を設立することなく、海外進出・海外雇用を実現することが可能です。
グローバルでの競争が激化する昨今の状況、また日本においては特に少子高齢化、人材不足が問題視される中で、スピード感を持った海外への事業展開、優秀な人材確保は多くの企業が直面する経営課題になっています。
これからもGoGlobalは、EORという新しい雇用の形でこのような課題を解決し、クライアントの事業成長に寄与させていただく所存です。
人材開発・育成部門 最優秀賞

CoachHub株式会社
すべての働く人にコーチを! 個別最適な成長支援を回数・場所・時間無制限で提供する「CoachHubデジタルコーチング」
受賞者からのコメント
「すべての働く人にコーチを」
これがCoachHubのミッションです。
昨今の先読みできないVUCA時代に新たな技術やマインドセットを取り入れ、ビジネスの舵取りができるリーダーを育成する手法として、コーチングが注目されています。当社ではコーチングを通じて、従業員が自己認識を高め、能力を発揮し自ら課題を解決できるようにすることで、レジリエントな組織の構築とリーダー育成を支援します。
従来のコーチングは高額かつ対面式による場所の制限、管理の手間から、対象がエグゼクティブ層に限られていました。CoachHubのデジタルプラットフォームは、全世界3,500名以上の認定コーチから60以上の言語でコーチングが利用できます。言語や時間、場所を問わず「すべての働く人にコーチを」活用してもらうことが可能になりました。
CoachHubは「ひとの力を信じる」すべての企業の人材育成・組織開発を支援し、一人ひとりがいきいきと能力を発揮できる社会づくりに貢献してまいります。
人材開発・育成部門 優秀賞

株式会社サポーターズ
80万人のITエンジニア不足解決に挑む。協賛企業と共に学生ITエンジニアを育てて増やす「技育プロジェクト」
受賞者からのコメント
「IT人材不足」は今や企業の採用課題を超え、社会課題となっています。求人倍率は10倍を超え、2030年には80万人もの人材が不足するという状況下で、日本のDXは遅れをとるばかり。
そんな社会課題に対して、IT人材を増やし育てるという取り組みが「技育プロジェクト」です。「未来の "技" 術者を "育" てる」活動として、学生エンジニアに向けた活動をしています。
年間1.5万人を超える学生エンジニアに対して、40社もの協賛企業と共に、テックカンファレンスやピッチコンテストなどを通して、プログラミングを用いた課題解決、サービス創りの機会を提供しています。
「 "技" 術者を "育" てる」ことは、時間も労力もお金もかかります。ただ日本の未来のために、絶対に必要な投資だと考えています。こうした取り組みが1社でも多くの企業に伝わり、共に未来を創っていけることを願っています。
組織変革・開発部門 最優秀賞

株式会社Voicy
経営者やメンバーの声を直接届け、組織を活性化させる
コミュニケーションDXツール「Voicy 声の社内報」
受賞者からのコメント
Voicyは、音声を使ってより豊かな社会をつくろうとしているスタートアップです。コロナ禍を経て世の中のワークスタイルが大きく変化する中で、「社内コミュニケーション」に課題をかかえる企業が多くありました。そんな企業に対して、Voicyが提案したのが「声の社内報」というサービスです。企業や団体の「組織内の会話」をDX化することによって、より豊かな社内コミュニケーションが生まれる環境をつくっています。
実は4年前のサービス開始時、組織改革にまで効果があるとは思っていませんでした。導入企業へのインタビューによって気づいた、予期せぬ副産物でした。
社内コミュニケーションのDXからはじまった「声の社内報」が、このような組織変革・開発部門の最優秀賞をいただけるようになるとは。あらためて音声の力を実感しています。これからもVoicyは、“声”という人の強力なコミュニケーション手段を使って、日本の組織を内側から支援していきます。
組織変革・開発部門 優秀賞

日本マイクロソフト株式会社
新時代の働き方を支援する従業員エクスペリエンスプラットフォーム「Microsoft Viva」
受賞者からのコメント
当社は、「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」を企業のミッションとして掲げています。
近年、生成AIを含むテクノロジーの急速な進歩が国際的な注目を浴びています。このような時代においても、働く従業員、すなわち「人」の存在がますます重要性を増し、企業の競争力の根幹になると確信し、人事施策の変革に努めてまいりました。今後もお客さまの従業員エクスペリエンス向上に貢献し、企業成長の一助となれるよう、さらに尽力してまいります。
入賞者一覧
企業人事部門
書籍部門
プロフェッショナル部門
人材採用・雇用部門
人材開発・育成部門
組織変革・開発部門

受賞者からのコメント
当社のビジネスはこの20年間で大きく変わりました。富士フイルムグループが成長してきた原動力は、変化を恐れず主体的に挑戦し続けてきた従業員一人ひとりの力です。これからもこの力を継承し続け、最大限に発揮するため、当社独自のプログラムとして「+STORY」を展開してきました。
このたび、当社が大事にしてきた人材育成の取り組みが評価されたことを大変うれしく思います。今回の受賞は人事部の力だけでなく、一人ひとりが「+STORYシート」を書き、職場で「+STORY対話」を実践し、「+STORY LIVE」を視聴するなど、「+STORY」の考え方に共感してくれた結果だと受け止めています。
本当のスタートはこれからです。一人ひとりが新たな挑戦をしながら可能性を広げ、自分にしかできない「STORY」を紡いでいくために、自己成長支援プログラム「+STORY」をさらに充実させていきます。