[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
“会議は踊る、されど進まず”を解消!「キャプテン」ファシリテーション体験版
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表/米マサチューセッツ大学MBA講師
木田 知廣氏
「ファシリテーション」を「中立の立場から議論の交通整理をすること」と理解していませんか?
実はこの認識は誤解。このような「傍観者」的な姿勢はビジネスの現場では不要であり、これからは、企業内部でみずからが積極的に議論をまとめていく「当事者」としてのファシリテーターの育成が求められます。
本ワークショップでは、会議を円滑に進める「キャプテン」ファシリテーションを体感いただきます。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
私は前職のグロービス在籍時から人材育成にたずさわってきましたが、「ファシリテーション」という言葉の使い方には問題意識を持っていました。ともすると「会議の場で、公平・中立の立場から議論の交通整理をする」ととらえられがちですが、これはファシリテーションの本質を完全に誤解しています。考えてもみてください。そんな「中立」の立場がビジネスで許されるでしょうか? たとえば自分が課長職で会議に臨んだとしましょう。「私は中立だから、君たちで意見を出して」なんて部下に言おうものなら、「この人、大丈夫か? もっとリーダーシップを発揮してくれなきゃ困るよな」と思われてしまうでしょう。
そうではなく、求められているのは、自身が主体的に企画を立てて、それに周りを巻き込んでいくことです。もちろん、自分の意見をごり押しということではありません。周りの意見を聞きながら、良いことは採り入れて企画をブラッシュアップする、その過程で周りの人のコミットメント<関与度合い>を高めていくことが必要なのです。
世の中に広まっている「ファシリテーション」と異なるので、私たちはこれに「キャプテン」ファシリテーションと名付けました。まるでスポーツチームのキャプテンのようにチームをぐいぐい引っ張っていくイメージです。キャプテンですから、「ボク、中立の立場ですから」なんてことが許されないというニュアンスが伝わるのではないでしょうか。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
私は、「MBAの三冠王」と自称していますが(笑)、MBAで学び、MBAを作り、そしてMBAで教えるという経験を持っています。とくに、グロービス在籍時にプロジェクトリーダーとして関わった「グロービス経営大学院」の立ち上げは、他に類を見ない経験でした。と言って、MBAがすべてと言うつもりは毛頭ありません。私たちはMBAを基礎としながらも、その限界を乗り越える人材育成法をご提供しています。内容は、ヒト(リーダーシップ、チームビルディング)・モノ(戦略、マーケティング)・カネ(財務・会計)のマネジメントスキル、そしてロジカルシンキング、プレゼンテーションなどのベーシックスキルを「大人の五教科」というキーワードで体系化しているのが特徴です。
今回お届けする「キャプテン」ファシリテーションはその集大成というべきものです。講演でも質疑応答の時間もたっぷりとりますので、何でも聞いてください。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
私たちは「人材育成のかかりつけ医」です。今回のテーマはファシリテーションですが、企業の人事部の方からのさまざまな悩みにお応えしています。当社のホームページには私たちの人材育成に関する考えをまとめた資料がありますので、ご興味があればダウンロードしてご覧ください。ネットで「シンメトリー 法人向け研修」の検索で、すぐに見つかります。なお、このような私たちのスタンスは、JICA(国際協力機構)、JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)のように海外進出を支援する方々からも評価をいただいていますので、グローバル人材育成という問題意識をお持ちの方も、参加をご検討ください。
- 木田 知廣氏(きだ ともひろ)
- シンメトリー・ジャパン株式会社 代表/米マサチューセッツ大学MBA講師
- ワトソンワイアットにて人事コンサルタントとして活躍の後、ロンドンビジネススクールでMBAを取得。帰国後はグロービス経営大学院の前身GDBAプログラムの立上げプロジェクトのリーダーを務める。その後、シンメトリー・ジャパンを立ち上げ代表に就任。2012年より米マサチューセッツ大学MBA過程で講師を務める。
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