――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

2017年には団塊世代が70代に入り、今後は要介護者が増加、親の介護に直面する従業員が増えていきます。介護は、管理職や高スキルを有するベテラン従業員が直面する可能性が高く、さらにチームに10人いれば、そのうち数名は介護に直面すると言われています。介護と仕事の両立への理解や働き続けられる業務環境がないことにより、管理職やスキルのあるベテラン従業員が介護離職したり、第一線から退いたりすることは大きな損失です。

本ワークショップでは、これから介護施策を検討される企業を対象に、風土、制度、働き方の側面から、仕事と介護が両立できる職場づくりについて考えていきます。

本ワークショップの概要は、下記のとおりです。
・介護問題の概要
・介護施策の課題と効果的な介護施策フロー
・相談しやすい風土づくり
・介護保険サービスの基本と具体的な使い方
・仕事と介護の両立に有効な制度
・他社の事例紹介など

本ワークショップには、下記のような特徴があります。
・ワークをとおして、介護に関する理解を深めながら施策を考えていきます。
・参加企業間で情報交換しながら、それぞれに最適な介護施策を考えていきます。
・データ紹介や介護に関する制度紹介セミナーではなく、現場で仕事と介護の両立を進めていくためのワークショップです。
（すでに介護施策を進めている企業では、参考にならない可能性がありますのでご了承ください）

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

セントワークスは、全国に約500の介護事業所を展開する、セントケア・グループの1社です。介護現場を支える事業を主としていますが、一方ですべての企業、組織を対象に「ワーク・ライフバランスコンサルティングサービス」、「仕事と介護の両立支援サービス」を展開しています。

大企業から中小企業まで業界・規模を問わず介護セミナー（人事向け、管理職向け、一般職向け）やアンケートの実施などを行っています。また、2015年より人事院にて、全府省の人事担当者の方に向けた仕事と介護の両立セミナーを実施しています。自社でも2012年からワーク・ライフ・バランスの取り組みを進め、今までに「東京ライフワークバランス認定企業」、内閣府「カエルの星」認定、日本生産性本部「ワーク・ライフ・バランス大賞奨励賞」などをいただいています。必達ノー残業デーの「恥ずかしいマント」や「朝・夜メール」はテレビや雑誌でも紹介されました。

従業員のプライベートを大切にしながら、残業削減と生産性向上の取り組みを進めた自社の体験やノウハウを生かし、お客さま目線でサービスを提供しています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

介護は一人ひとりケースが異なり、人事の皆さまは施策検討に悩まれているのではと思います。そんな中で状況把握、情報提供、相談窓口などに関する全体のフローや各施策の詳細について、人事ご担当者の皆さまに押さえておいていただきたいポイントをお伝えします。また、参加された皆さまどうしで、現在の動向について情報交換することもできます。介護施策についてイチから知りたい企業、介護施策を検討しているが、より効果的な施策を検証したいという企業の方々のご参加をお待ちしています。

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