[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
ベテラン社員のキャリア自律 ~ソニーの事例で学ぶキャリア支援制度確立のポイント~
特定非営利活動法人 キャリアカウンセリング協会 理事長
藤田 真也氏
働き方改革推進にあたり、特にベテラン社員の自律を促す仕組みづくりが重視されています。本講演では「自分のキャリアは自分で築く」を掲げ、新たな発想を生み出し続けてきたソニーのキャリア支援制度についてお伝えします。人事制度全体の中での位置づけや思想・導入時のコンフリクト~浸透といったリアルなストーリーを通じて、キャリア支援制度確立のポイントを解説します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
今回は「ベテラン社員のキャリア自律」をテーマにソニー株式会社の人事責任者お二人に登壇いただきます。お二人のお話を通じ企業内でキャリアカウンセリングを活用するための”勘どころ”をつかんでいただけたら幸いです。
キャリアコンサルタントは2016年に国家資格化され、働く人のイキイキしたキャリア自律と労働生産性向上をつなぐエージェントとして、大きな役割を担うことになりました。資格者は年間数千人規模で増加しています。またこの8月にはキャリアコンサルタントの能力要件が改定され、特に企業内で人事・経営とも連携した効果的なキャリア支援の仕組み整備・担い手としての役割発揮が強調されました。
同時に企業側には、キャリアコンサルタントの有資格者の中から職業能力開発責任者を選任することが義務づけられました。こうして企業内におけるキャリア支援の仕組みは急ピッチで整備されていますが、実際にキャリアコンサルティングを活用し成果に結びつけるにはどこが重要な勘どころになるかというと、単純な答えはなかなか見つからないのが現実です。
キャリアコンサルティングの活用は結局のところ、個々の企業ごとに位置づけとコンセプトを定め、自社の特性に応じた制度設計を行い、個別の文脈に沿った最適な導入と運用を図ることになるわけですが、ソニーの事例はその先進事例として大きな示唆とヒントを与えてくれるものと確信します。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
キャリアカウンセリング協会は、キャリアコンサルタント養成講習(GCDF)ならびに資格更新のための更新講習の実施機関として厚生労働大臣から認定・指定を受けた団体です。それ以外に、資格者個々の専門家としての課題を診断し最適な学習方法をコンサルティングするための実力判定試験や、法人向けのキャリア支援研修の実施を積極的に行なっています。このように当協会はキャリアコンサルタントの養成、実力診断、継続学習支援、さらには指導者育成にいたるまで、一貫して質の高いキャリアコンサルティングの普及拡大に取り組んでいる専業機関です。日本を代表する人材系企業や企業の人事部門からご評価をいただき、講習受講者に占める現役企業人の比率が高いのが特徴です。また、国家資格とは別に独自の資格として認定しているGCDFは世界15ヵ国で展開されているグローバル資格であり、日本では現在5,040名の資格者が登録されています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
企業におけるキャリアコンサルティングの活用というテーマで、制度運用のご責任者と実際に現場で従業員に向かい合うキャリアコンサルタントの資格を持つ社員が、ペアでそれぞれのお立場から、ナマの実態を語っていただける機会はなかなかありません。
受講にあたっては、自社での導入や活用における問題・課題を整理し、どこに目的を置くかを想定して臨まれると、より満足いただける内容になるかと思います。企業内において、キャリア支援の制度づくりに関心をお持ちの方、キャリアコンサルタントの活用をお考えの方、すでに導入しているがさらに効果的な運用方法を検討中の方々など、一人でも多くのご参加をお待ちしています。
- 藤田 真也氏(ふじた しんや)
- 特定非営利活動法人 キャリアカウンセリング協会 理事長
- リクルート入社。リクルートマネジメントソリューションズ執行役員、リクルートエージェント監査役を経て、2014年からキャリアカウンセリング協会理事長、2017年からキャリアコンサルティング協議会会長。質の高いキャリア支援システムの普及による社員のキャリア自律と生産性向上の同時実現をテーマとする。
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