[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
これからの障がい者雇用の本命 ~雇用を地方に広げる「広域化」戦略と事例~
パーソルチャレンジ株式会社 事業推進部 ゼネラルマネジャー
大濱 徹氏
法定雇用率の上昇により障がい者雇用の促進が迫られる中、現在の雇用は職種や職域、雇用エリアが限定的で特定の人材層に集中している傾向があるため、今後は採用競争がさらに過当化し、苛烈な売り手市場になることが分かってきました。この現況に対し、法定雇用率が今後上昇しても活用可能な雇用戦略方針として、雇用領域を地方に広げる「広域化」と、その具体的な戦略事例をご紹介します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
今年5月に開催された「HRカンファレンス2018-春-」では、『2018年以降の障がい者労働市場をデータで解説~市場変化に対応した雇用戦略とは~』と題した講演を行い、定員180%超の反響をいただきました。
既存の雇用層では需給バランスが悪化し、特に都市部での障がい者は就労が進み供給力が激減し売り手市場化が苛烈化しているのに対し、地方の障がい者は就労が進まず買い手市場が続いていること。
こうした状況に能動的に対応するための雇用施策として、「多層化」と「広域化」による『障がい者雇用の多様化』をご提案し、大きな反響をいただきました。
●多層化:標準的な人事制度のもとで雇用する一般部署配属雇用(第1層)から、特例子会社など配慮が大きい独自の人事制度のもとで雇用する(第3層)に雇用の対象を拡大すること。
●広域化:在宅勤務やサテライトオフィスなど、テレワーク推進による雇用領域の地方展開。
今回の講演では、特に企業からの反響が大きかった『広域化』について、その具体策として三つの戦略事例をご紹介します。
(1)「働き方」の多様化による“広域化”
(2)本業とは異なる事業を拠点のないエリアで展開する“広域化”
(3)都市部では飽和状態の特定職種における、地方企業による都市部人材の雇用による“広域化”
本講演では、上記の三つの戦略事例をもとに、法定雇用率の上昇に対応するための具体的な対策を提案いたします。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
弊社は総合人材サービスを展開するパーソルグループにおいて、障がい者雇用専門の人材・コンサルティング会社として、3,000社以上の企業へサービスを提供してまいりました。
さらに近年は、企業と福祉・就労支援機関を結ぶ、障がい者雇用のプラットフォームづくりにも力を入れ、当該労働市場の要(かなめ)の役割を担いつつあります。また、パーソルグループにおいては、その雇用数や雇用内容で、国内トップレベルの障がい者雇用を実現してきたと考えています。弊社が提供するサービスの強みは、「どこまでもこれらの豊富な経験事例にもとづいている」ということが挙げられます。
今回の講演では、厚生労働省受託事業をはじめ、自社グループにおける「広域化」の取り組みから考察した対応策もふまえた施策案をお伝えできればと思っています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
弊社は障がい者の人材紹介事業とコンサルティング事業をとおして、多くの企業から「豊富で多様な人材を紹介できる人材会社、多角的で中長期にわたって有効性の高いサポートを提供してくれるコンサルティング会社」として高い評価をいただいてきました。今回の講演コンテンツは自社他社を問わず、弊社が実施してきた障がい者雇用事業から得られた主要コンテンツの一つです。
本講演では、HRカンファレンス2018-春-[東京]で伝えきれなかった『障がい者雇用の多様化』のうち、『広域化』に焦点を当て、その具体策を提案したいと思います。
今回の講演が皆さまの会社の障がい者雇用とはたらく社員の活躍の一助になることを祈念しつつ、ご来場をお待ちしています。
- 大濱 徹氏(おおはま あきら)
- パーソルチャレンジ株式会社 事業推進部 ゼネラルマネジャー
- パーソルキャリアへ入社後、障がい者の人材紹介サービス「DODAチャレンジ」に参画。2013年より、同サービスの責任者。のべ1,500社以上の採用支援と雇用アドバイザリー業務に従事。現在は、パーソルグループで障がい者雇用支援事業を展開する、パーソルチャレンジの事業企画やマーケティング業務を担当。
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