[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
「健康経営」と「働き方改革」一体化推進のススメ-なぜ健康が生産性を上げるのか-
(株)ボディチューン・パートナーズ 代表取締役社長/(社)日本スポーツ&ボディマイスター協会 理事長
阿部 雅行氏
働き方改革により、アウトプットの量・質を変えずに労働時間を減らすことが求められ、現場の社員は悲鳴をあげています。今、打ち手を検討されている企業様にまずおすすめしたいのは、「プレゼンティーズムを抑えること」による生産性の向上です。本ワークショップでは、プレゼンティーズムによるコストを可視化し、生産性を向上させるための具体的な施策についてご紹介いたします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
本来、働く人を幸せにするための働き方改革も、ともすれば企業側の論理の押し付けと捉えられ、社員がますますストレスを抱える要因になりかねません。そのため、働き方改革はシステムを入れて終わり、ではなく「人づくり」と一体化して推進する必要があります。
弊社では、働き方改革推進において「健康経営との一体化推進」を強くおすすめしています。労働時間を減らし、生産性を上げるための施策に「健康習慣づくり」を取り入れ、ビジネスパフォーマンスの向上を目指す取り組みは、特にプレゼンティーズム(社員が出勤していながらも心身の健康上の問題により、充分にパフォーマンスが上がらない状態)の抑制に効果的です。プレゼンティーズムの状態にある社員の健康上の課題は、主に生活習慣が要因となるものが多いために、抜本的な改善が難しいことがほとんどです。そのため、一人ひとりが自身の行動習慣を見直し、健康習慣づくりをすることが有効となるのです。
今回のワークショップでは、健康課題によるコストの見える化と、健康習慣づくりの具体的な施策をご紹介します。体、脳、心、それぞれの健康、そしてビジネスパフォーマンスを総合的に見直し、より健康的で、より高いビジネスパフォーマンスを発揮できる行動習慣をつくることができます。働き方改革を推進されている企業にぜひ参加していただきたいプログラムです。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
弊社の最大の特徴は、2005年の創業以来、一貫して企業の「健全な」業績向上のためのさまざまなプログラムを開発、提供してきたことです。弊社のプログラムはすべて「健康こそ高い生産性の根幹である」という哲学のもと開発しています。特に、最も高い効果が期待できるミドルマネジメント層へのアプローチを得意としており、大学や研究機関、トップアスリートと連携して、人間の「体」「心」「脳」に焦点をあてたリーダーシップ・プログラムを開発しています。
近年、長時間労働是正や健康経営を経営課題に掲げる企業が多くなり、弊社の「健康風土改革プログラム」や「健康推進行動アセスメントTHe-da(ゼーダ)」を導入される企業が急激に増えてきました。これまでの豊富な実績を強みとしています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
今、さまざまな企業の働き方改革の成功事例勉強会が開催されています。しかし、他社の施策をそのまま自社に取り入れようとしても、決してうまくいきません。また、現場で働く社員の多くは、「労働時間を減らすこと」と「業績を上げること」の同時推進に矛盾を感じ、「今の仕事量で残業しないなんてできるわけがない」と感じています。そのような不信感を抱いている中で、半強制的にトップダウンで進められる改革がうまくいくわけがありません。
働き方改革推進のキーワードは「社員が自ら考え、変わる」改革です。本ワークショップが、自社ならではの働き方改革推進のアプローチを見つけるきっかけとなれば幸いです。
- 阿部 雅行氏(あべ まさゆき)
- (株)ボディチューン・パートナーズ 代表取締役社長/(社)日本スポーツ&ボディマイスター協会 理事長
- 富士銀行(現・みずほコーポレート銀行)に入行、投資銀行部門で営業、マーケティング、経営戦略を経験。その後グロービスにて研修講師、コンテンツ開発、トレーナー養成に従事。現在は年間200回の企業研修に登壇する講師として、年間5千人のビジネスパーソンに向けてビジネスと健康のスキルアップをサポートする。
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