――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

既存社員の活かし方、適材適所とOJTによる育成をお教えします。成長ベンチャーや中小企業にとって、社員一人ひとりが本来の力を発揮して成果を出してくれるかどうかは、企業の浮沈にかかわる重要なテーマだと考えています。

近年では、社外研修やアウトソーシングに力を入れている企業が増えてきましたが、研修は一過性の効果であったり、効果にバラつきがあったりと、期待した成果には結びついていない事例を多く見てきました。育成の本質はOJTで鍛えることです。上司や先輩が部下や若手の特徴をつかんで、粘り強く鍛えることが成功の鍵です。社員の評価を主観に頼ることから全てがズレ始めます。いかに客観的に特徴をとらえて、現場に落とし込むかが重要です。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

中小ベンチャー企業でキャリアを積んできた経験から、マネージャーを始め社員一人ひとりの適性を見抜いた採用・配置・育成が強みです。

私は新卒で（株）マードゥレクスに入社し、新卒と要職の採用に携わりました。特に影響力の大きい役職者採用は、スキルだけでなく人物鑑定をすることでミスマッチを防ぎ、その後の組織の成長を促進することができました。その後、硬直化しはじめた組織改革や業務効率化のリーダーを歴任。30代を前にもう一度組織づくりをゼロからチャレンジしようと、（株）ライスアイランドに転職しました。新規事業責任者として新規チャネル開拓と商品開発、メンバーの採用・育成を行い、720%増収をけん引。これらの経験をもとに2016年に（株）スターリーグを設立し、成長ベンチャーや中小企業を対象に組織開発・採用コンサルティング、ノウハウを詰め込んだアセスメント開発を行い、企業が成長し続ける組織づくりをサポートしています。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

効果が持続しないとわかっていた研修頼みの教育体制にメスを入れて、本気で若手を育てる組織体制づくりに向けて一歩踏み出して欲しいと思っています。

これからは少子化がますます進み、社員一人ひとりの底上げが企業の生き残りを左右すると言っても過言ではありません。誰かに任せるのではなく、タクトを振るあなた自身が本気で変わる覚悟を持って、臨んでいただきたいと思っております。

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