[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
【人生100年時代】シニア社員がイキイキと活躍しやすい職場とは?
株式会社ビジネスパスポート コンサル商品企画部 部長 営業部 部長
小野原 一賀氏
人手不足が顕在化し、65歳定年が目前にまで迫っている中で、60歳を超えるシニアの活躍が期待されています。一方でシニアを活かせない組織も少なくありません。本来持っている能力や経験、ネットワークを活かせないのは会社にとって損失です。本講演では現場とシニアの双方が働きやすい職場をつくり、シニアの戦力化を図るために、経営者層とミドルに対しどのような取組みが必要かをお話しします。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
シニアには、豊かな経験と知識を持っていること、しっかりした人脈を持っていることなど、たくさんの魅力があります。一方、過去の実績や栄光にしがみつき、上下の関係を作りたがるといった、職場に悪影響を与えるケースも見られます。豊かな経験を持つシニアが活躍する状況を作り出すことは、会社の業績にも影響する大切な取組みです。
そのためには個々人の違いはもちろんありますが、シニア自身がどのような状況にあるのか、例えば年金、加齢による身体機能、定年後の自身の市場価値などシニアの基本を理解しておくことが、シニア一人ひとりを理解する上でも重要なことだと思います。
また、会社が求めるシニアの働き方も、シニアだけでなくトップと、直接の上司となるミドルも理解しておくことが必要です。“シニア”と“トップ”と“ミドル”の相互の正確な理解と協力、そして思いやりを引き出すことこそ、シニアが活躍する状況を作り出すポイントだと考えます。シニアへの研修だけでなく、トップとミドルのための研修も合わせ実施することで、大きな効果をもたらすものと考えます。
また、次世代のシニアの育成も持続する会社には必要なことです。ミドルの皆さんも、15年もすればシニアの世代に入ります。その時にあわてないように、自分自身の問題として今のうちから考えておくことも、活躍できるシニアを育てる重要な要素です。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
株式会社ビジネスパスポートは組織・人事のソリューションを主な事業としています。指示待ちではなく自ら考え、判断し、行動に移すことができる自律型人材の養成を目標として、各層向けの研修を20年にわたって進めてきました。社員の多くがシニアです。シニアの良いところをフルに生かし、弱いところを支えあいながらお客様の信頼に応えてきました。今回の講演は、シニアの仕事ぶりを知り尽くした会社からの提案です。さらに、株式会社ビジネスパスポートの適性・適職診断テスト「BPASSサーベイ」(利用実績約5万人)は、自分自身の「強み」と「弱み」に“気づかせる”ことができます。
今日お話ししたことをベースにした、一日研修の「シニア社員戦力化研修プログラム」を皆さまにご提案しております。興味がございましたら、アンケートにご記入ください。「シニア社員戦力化研修プログラム」でも、BPASSサーベイで研修効果を上げています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
働きたい、社会に貢献したい、自分の経験を活かしたいと思っているにもかかわらず、求人が少なく活躍する場のないシニアは多数います。一方、シニアは扱いづらい、考えが古いといった認識で、人手不足で困っているにもかかわらず、シニアを雇用したがらないトップとミドルも多数います。“トップ”と“シニア”と“ミドル”、三者の皆さんの力で、シニアが戦力化して会社も助かり、活躍できる場が出来てシニアも喜ぶ、このような状況ができるようにお役に立ちたいと考えています。
- 小野原 一賀氏(おのはら かずよし)
- 株式会社ビジネスパスポート コンサル商品企画部 部長 営業部 部長
- 鉄鋼会社で営業・人事部門などの責任者、関連会社の社長を歴任。在職中、多くのシニア社員のキャリア相談や仕事との両立(介護・治療)、年下上司との人間関係などの個別相談を解決。その後ビジネスパスポートに参画し、企業におけるシニア活躍を推進すべく日々邁進している。
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