[主催]『日本の人事部』(株式会社アイ・キュー)
[後援]厚生労働省 経済産業省 [会場]大手町サンケイプラザ
講演者インタビュー
トヨタが挑む営業の生産性向上方法とは~TQMによる営業部門の構造改革について~
エクスプローラーコンサルティング株式会社 代表取締役
高原 祐介氏
「日本の労働生産性」は、経済協力開発機構に加盟する35カ国中20位で主要国G7中の最下位です。「第二次産業の製造部門が高い生産性を誇る日本」は、第三次産業の営業部門の生産性向上が急務です。「トヨタ生産方式に基づいたバイブル内容」と「トヨタを含む各メーカー及び金融機関等のトレーニング実例」と併せて、「TQM活動による顧客志向と経営品質のカイゼン成果」について紹介します。
―― 今回の講演のポイントについて、お聞かせください。
「生産性向上」は、ビジネス界だけでなく現在の日本の最重要課題に位置付けられています。いかに効果的かつ効率的に働くかが、全ての国民に問われているのです。「第二次産業の製造業のモノづくり」は、トヨタ自動車をはじめとした日本の企業がその高品質と生産性で世界中の国々に認められています。しかし、「現在の日本の労働生産性」は先進国G7において最下位であり、「第三次産業のサービスを提供するセールス部門の生産性向上」が命題です。
弊社は、「モノづくりのTQM」に基づいて開発した「TQSM®トレーニング(Total Quality Sales Management)」、言い換えれば「製造部門」の高い生産性を「営業部門」で実現する工学的セールストレーニングを展開実証している世界で唯一の専門企業です。「トヨタはどうやってモノづくりの雄となりえたのか」をひもといた先に、ムラ・ムリ・ムダの削減に真摯に取り組んだことはご承知の通りです。「営業部門の顧客づくり」においても、顧客のムラが生じることで、労働のムリを呼び寄せて、活動のムダに繋がってしまうという負の連鎖があります。傾向が一緒であれば対策も当然一緒です。
「トヨタ生産方式に基づいたバイブル内容」と「トヨタを含む各種メーカーから金融機関までの多岐に渡るトレーニング実例」と併せて、「TQM活動による顧客志向と経営品質のカイゼン成果」についても紹介します。
―― 貴社の強みや特徴について、お聞かせください。
弊社の「TQSM®トレーニング」を導入している主なクライアントは、「自動車メーカー・地方金融機関・大手ハウスメーカー・大手損害保険会社・大手生命保険会社・機械装置メーカー」などBtoB・BtoCを問わず、市場に対して高い付加価値を提供している企業ばかりです。導入後一年間実績において「前年比120%以上の生産性向上」を実現し全社展開に至るなど、新規および継続企業が増え続けています。「年間型トレーニング」を基本に、「知識習得の研修」ではなく、日常の営業活動を改善する「トレーニングプログラム」となっています。「知っている」だけから「実践できる」ように、そして「成果実績を上げ続ける力」を体得頂きます。トレーニングプログラムは、クライアント企業の現場におけるカイゼン提案と、国立大学教授やトヨタ生産方式(TPS)の専門家による技術支援を受けて最先端のプログラムへと常に進化し続けています。
―― 講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。
皆さまは、「営業部門の生産性向上方法」についてどうしたら良いとお考えでしょうか。最新技術を駆使した高額なシステムを導入する、蔓延残業を削減する社内のルールを徹底するなど、どれも多少の効果は期待できるかもしれませんが、それ以上は困難でしょう。「営業生産性向上の阻害要因」は、顧客のムラが生じることで、労働のムリを呼び寄せてしまい、活動のムダへとつながってしまう、言わば「製造部門」と同じです。「阻害要因」が同じであれば「解決方法」も同様なのは自明の理。「モノづくりの生産性向上方法」に基づいて開発した「顧客づくりの生産性向上方法」で、真摯に一丸で取り組み「営業部門の構造改革」を成し遂げましょう。
- 高原 祐介氏(たかはら ゆうすけ)
- エクスプローラーコンサルティング株式会社 代表取締役
- 棟梁の元で「大工職」として従事した後に営業職に転身。大手高額ハウスメーカーで営業職、所長職、部長職として全国トップ実績を残す。その後「トヨタ自動車株式会社」より支援を受けて起業し、「各業種大手のクライアント企業」における「営業部門の組織及び人材」に対して「科学的かつ戦略的な人材育成」を担って活躍中。
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