――　今回の講演のポイントについて、お聞かせください。

「人は城、人は石垣、人は堀」（武田信玄の言葉として知られる言葉）
この言葉の意味は、信頼できる「人」の集まりは 強固な「城」に匹敵する、ということです。組織の戦略や個人の役割をシンプルで明確にすると、人は動きやすくなります。人材は人“財”と言われるように、組織にとって「人」は宝であり、「人」が全てと言っても過言ではありません。

多くの業界では、国内市場の伸びが期待できず、「他社からいかにシェアを奪うか」がポイントになってきています。他社に勝つには、自社の営業が少しでも能力的に優れていなければならないのです。

そのために企業では、OJTや研修、ロールプレイングなど、いろいろな取り組みをされていることでしょう。しかし、その取り組みが「思っているよりも効果や成果が出ていない」というご相談を、最近多くいただいています。「営業はセンスや才能だから……」「弊社の事業は特別な業務だから標準化できない……」と思っている経営者や人事担当者、現場管理職の方も多いでしょう。

本講演では、「なぜ、営業・サービス部門の人材育成はうまくいかないケースが多いのか？」、その理由をひも解きながら、“強い個人を育成する組織作りの仕組み”についてお話しいたします。

――　貴社の強みや特徴について、お聞かせください。

我々は宋文洲が立ち上げた、ソフトブレーン（東証一部上場）の機能会社として、営業分野特化型のコンサルティング、研修事業をご提供しています。これまでに4500社以上の企業をご支援してまいりました。また、「営業力強化に向けた改革に取り組んでいるが、成果に結び付かない」という企業の課題を解決するため、コンサルティング実績データを分析し、営業改革に成功している企業の特徴や成功要因を明らかにする研究活動も同時に行っています。

これまでの研究結果より、一部の人だけがリーダーシップを発揮する組織より、全員がリーダーシップを発揮する組織の方が圧倒的に成果を出しやすいことが分かりました。我々の研究結果をご紹介しながら、成果をだすために必要なポイントを皆さまにお伝えできればと思います。

――　講演に向けての抱負や、参加される皆さまへのメッセージをお願いします。

これからの営業現場では、きっと人材採用難が待ち構えてます。そんな中でも組織の競争力を保ち続けるためには、営業生産性を高め、限られた人材で最大の成果を出すことが求められます。今後、組織力を強化するために、人材教育のプロとして何に取り組むべきか、どこにフォーカスすべきか、あらためて考えてみませんか。

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